もしかしたらこんなんかも、を詰めた短編集

@matunoko

最近アニライフという事務所のVTuberにハマっている。この事務所は立ち絵での配信がメジャーな今の時代に3D配信をメイン行っていて動きが可愛らしくて好きなのだ。そしてその配信のクオリティがまたすごい！2D配信と同じように毎日配信してる(毎日がおうち3D)にもかかわらず実写かと思うほどにぬるぬる動き、表情も豊かなのだ。

そんなアニライフから新人が出るということで、今からデビュー配信を見るとこだった。

新人の子は鬼モチーフの女の子のようで額に2本の角が生えていた。

「は、初めまして！アニライフからデビューすることになった___ _____です！キンチョーしてるので優しい心で見てください！」

新人らしくオドオドしてて微笑ましかった。少しカタコトな話し方で一通り緊張するということを繰り返し強調した後細かな自己紹介に入った。

「私は鬼の国から来た青鬼です！最近来たばかりで日本語を勉強しながらだから言葉がおかしいかもしれないけど許してください！」

ふむ、外国人なのかな？たまに日本語になれてないVTuberがファンタジーな世界から来た、という設定でカタコトなことがよくあるからそんな感じだろう。

「身長は250cmで年齢は200歳です！」

これも人じゃない種族設定でよくあるやつだ。雑談の中でどんどん年齢バレしていくのが面白いタイプである。

そんな感じで好きな食べ物やゲーム、どんな配信をしていくかなどを話した後に質問コーナーになった。

「さいしょのしつもん！えーと『身長250もあったら普段の生活で大変じゃない？』すっごく大変ですよー！今住んでる家は私専用設計だからそんなことは無いけど、その前に住んでたとこだと天井に何ヶ所も穴開けたりしたし、……戸があるとこの少し低いとこ？あそこをくぐる時にしゃがまないといけなかったりで、今の家になって本当に助かりましたーえ？『外に出ると目立たないか？』そうなんですよーだから外には出てなくて、つうはん？っていう四角い板をつかって荷物運んでもらったり、どうしても外出が必要な時は頑張って人間に化けるんですよ！こっちに来てから練習し始めたからまだそんなに長い時間できないですけど…『化けるのはたぬきでは？』たぬきじゃなくても人間に化けることはできます！｣

さすがに初配信なだけあって設定がしっかりしてるようである。ここから配信を重ねる毎に人間らしさがこぼれていくのがまたいいのである。

「『200歳ってことは江戸時代から生きてるってこと？その頃の日本てどんなだった？』江戸時代ってなんですか？こっちに来たのは最近だから昔のことは分からないんですよー。あ！『200歳はおばさん』!?失礼なこと言いますね！鬼の寿命は人間の10倍くらいあるから人間年齢だとまだ20にもなってないんですよ！」

と、そんな感じで緊張もほぐれてきたのか視聴者と話し始めて元気よく初配信が終わった。見た目も可愛いし設定がしっかりあるからそれが崩れていくのを見るのもこれから楽しみだ。