はずれスキルは当たらない!!
だんな一座!!
スキルを求めて
第1話 ハズレたぁ~!!
「あぁぁぁぁっ……なぜだあァぁァァァ!!!!!!」
と、大騒ぎしてんのがウチの雇い主アリスティア、通称アリスっす!
ウチはアリス坊ちゃんって呼んでるっす。
こんな男らしい名前なのに女々しい奴っす。
ウチは専属メイドのジャバウォック、ジャバって呼ばれてるっす。
「司祭さん、すまねぇっす。
すぐ連れ出すっす。」
「…おっ、お気になさらず。『職業』が気に入らず騒がれる方も一定数おられます…し」
って言いながら、司祭さんも大分引いてるっす。
「アリス坊ちゃん、なっちまったモノはあきらめるっす。
スゲ〜いいスキルじゃねぇっすか。」
「お前!!俺がどんなスキルを狙ってるか知ってるクセに!!
俺の中では何よりのハズレだぁ~っ!
最悪だあァァァ…」
選定の儀はヨソの人もいるんすから騒がないでほしいっす…
ウチの国では第二次性徴期?でスキルを授かる前に司祭職などのスキルであらかじめ職とスキルを確認して早目に自覚してスキルを使えるようにする風習があるっす。
まあ選定しなくても自然に使えるようにはなるっすが。
ただ何割かのひ…「2割だ!」心読まないでほしいっす…2割が職業を貰えず無職になるっすがスキルは貰えるっす。
職業がある人は職にそったスキルを貰えるんすが、スキルだけの人はどんなスキルになるかランダムっす。
その内何人かは、使い方のわからん変なスキルでハズレスキルって呼ばれてるっす。
アリス坊ちゃんは小さい時に読んだ『はずれスキルの英雄譚』って小説に感化されてハズレスキルを狙ってたっす。
「だからって『大賢者』職のスキル『全世界知識』なんてはずれ過ぎだぁァァァ!」
「ほかの皆さんはそんな感じのスキル欲しがってるっすけどね。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます