第50話

「そう言うと思いました。ですが、貴方達はそうしなければならない。なぜなら今彼らは僕達藍華が相手をしています。助けを呼ぼうにも来るのには時間が掛かりますし、彼らを傷つけたくないのなら大人しく着いてくるのが得策だと思いますが。」


なるほどね〜。


藍華も藍華なりに頭使ってるらしい。


噂だけしか知らないから頭が悪いお馬鹿さん達かなとか思ってたの少しは謝らなきゃだね。


『りっちゃん、優愛が合図したら走り出すよ。優愛とりっちゃんなら誰も追いつけないから。』


そう、りっちゃんだけに聞こえる声で話す。


りっちゃんはチラッと優愛の方を見て頷いた。


『へぇ、貴方達も貴方達なりに考えたんだね〜。

でもさぁ、一つだけ勘違いしてない?』


「勘違い?」


『彼らがそう簡単にやられるわけないし、優愛達もそう簡単に捕まんないよ?』


それを合図に優愛とりっちゃんは走り出し教室を出た。


「なに?!待て!!」


これには予想外だったんだろうねぇ。


優愛達の後ろを必死に追いかけてくるニセ副総長さん(今名付けた)

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