第49話

『でしょ〜?ってことで、あなたは何者?』


そう聞くと彼はニヤッと怪しい(気持ち悪い)笑みを浮かべた。


「さすがは、蒼希の姫とその親友。頭は良いみたいですね。」


「(ちょっと何あの人…不気味)」


『(ダメだよりっちゃん。可哀想じゃん)』


「聞こえてますからね?初めまして僕は、藍華副総長の神山です。総長より、あなた達を連れてこいと言われましたので。」


うわー、辛気臭い笑顔。


こっちの副総長さんとは似ても似つかないタイプだ。


まだこっちの副総長さんの方がマシかも。


『ふーん。それで?優愛達が素直に着いてくとか思ってないでしょ〜?』


はい、着いていきますとか馬鹿じゃないんだから。

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