第18話

まぁ、敵は彼女達だけじゃ無いからね。

学校だって安全とは限らないわけだし。


『そちらの敵は洸さん達に任せますね。こっちの方はすぐ片付くので。』


”それじゃまた”そう言ってその場を去った。



洸said


お得意の笑顔でその場を去っていった彼女、神代優愛。美少女と学校では人気で惚れる男は数しれず。


何度告白されても毎回断っており、美少女だけど

性格はそうとはいかないと噂されている。


まぁ、言いたいことは分かる。


彼女の中は常に律花のことだらけ。親友なのだから普通なのかと思うかもしれないけど、俺からすれば全然普通じゃないと思うんだよね。


初め会った時のあの警戒を隠さない瞳。


一瞬驚いたよね。あんな瞳向けられたの男以外初めてだったから。


彼女は最初は律花が姫になることに反対しているとハッキリ言った。


だから約束をした。


律花を絶対傷つけるな、離すなと。彼女の言葉に嘘偽りはなかった。


普段喋ってる時は本音なのか分からないけど、あの時の言葉はどれも本音だと分かった。


彼女は律花のことを親友以上に過敏に大切にしている。


それが俺にとっては普通じゃないと思うんだよね。

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