第113話

「俺たちは赤だ。てことは、亜季と美桜と一緒か。」


「頑張ろうね。」


『優と敵同士...優が敵...』


「うわ!!なんか、菜都ちゃんの顔が凄いんだけど?!」


玲央くんがお化けでも見るよう目で私を見ている。


「ちょっと菜都。いくらブラコンでも、手抜いたら許さいわよ。優くんは敵と見なしなさい。」


”分かったわね?”


言い訳すんなよ的な圧をかけてくるみっちゃん。


しょ、しょうがない……


優は体育祭では敵なのだ。負けないように頑張るしかない(みっちゃんが怖い)


ん?待てよ……体育祭頑張っていい所見せれば……


大活躍→役に立つ→褒められる→優に褒められる



これは、絶対避けては行けないルートだぁぁぁぁ!!!



「うわぁ!今度は菜都ちゃんが燃えてるぞ?!!」

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