第5話 遠い遠い記憶
今日は久しぶりに
pianoの前にいます
どんな曲を作ろうか...なんて
決めたりしないで
自由に指先から零れる音を
綴ろうと思います
私のメロディは
クラッシックベースが多いけれど
何故か哀しいメロディは“和”の色...
何も考えていないのに
指先から零れるメロディに
涙が止まらなくなるのです
私は遠い遠い昔...万葉の時代に
西の方にいたのかもしれません
取り分けて
古文が好きなわけでは無いけれど
高校時代..先生が訳すとても綺麗で
ロマンチックな古文を聞いて
リアルに浮かぶ景色に
授業中いつも涙涙...
初めは驚いていた先生も
黙って泣かせてくれた
今でも秋になると
夕闇の木々の黒さと
少し明るい空の黒さと
高い高い透きとおった月の光に
心が苦しくなってしまうのです
遠い遠いその昔...
私が月を見て涙を流したその人は
今どこに?...なんて
私の中の記憶が未だに
恋い慕っているのかもしれません
『相聞歌』『返歌』は
逢いたくても逢えない愛しい人に
届くかどうかもわからない想いを
歌にして幸せを祈る...
今はメールでパッと
何でも伝えられてしまうけど
せめて言葉は相手の人ことを考えながら
大切に選びたいと思います
さぁ...
今日の私の指先は
どんなメロディを奏でるのでしょう?
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