第18巻 この世には小説があった
長編小説
この世には小説があった
第18巻
この世には誰にも語られることのない最後の小説がある。誰も見たことはなく、誰も手に入れたこともない、最後の小説が確かにこの世にはあった。人々は小説を求めた、自分に何かをもたらす小説を求めた、人々は小説を求めた、それは皆読んでいる小説を、皆求めてる小説を人々は求めた。だがそこに1人の小説家がいた、その小説家は知っていた、世にあるどの小説よりも良い小説がこの世にあると、知っていた、1人の小説家はいつも小説を読んでいた、世にあるありとあらゆる小説を読んだ、そして理解した、どの小説よりも良い小説があると。1人の小説家は世界で最後の小説を知っていた。1人の小説家はそれ以上の小説はないかと、いつも自分で小説を書いた。あの時見た?最後の小説は確かにこの世で一番自分に印象を与えた小説だった。だが1人の小説家はその小説を知らない?。1人の小説家は、最後の小説を書いていた、それは短い短編小説だった。そうそれは短編小説だった。1人の小説家は、最後の小説を書いた、それは長い長編小説だった。1人の小説家は最後の小説を書き終える途中で死んでしまった。1人の小説家は最後の小説を書いた後死んでしまった。1人の小説家は今も最後の小説を書いていた。ずっと悩みそして書きそして消しそしてまた書いた。1人の小説家は自分の書いた小説が満足出来なかった、自分で書いておきながら自分はその小説を嫌っていた、そして自分でその小説を読んだことはない。人々は小説を読んだ、その小説はとても人気だった。しかしそれを書いた小説家はその作品に満足いってなかった。決して満足いかず。だからその小説は語られる。
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