第5巻

長編小説

1人の少年

第5巻

少年は見えている世界が違った、人が人を殺し人が人をいたぶり、蔑み、だけど人間はそれを許容しない何故なのかわからなかった、弱肉強食の世界で慈悲などない食われるか食うか、少年は不思議だった、何故人は人を助けるのか、何故優しさを向けるのか、そんなものはこの世に必要のないものだと思っていた、1人で生きていこうとしていた、結局は人に心を見せれば騙される搾取され、偽善でしかない優しさなんてものは、少年はそれで生きてきた残酷に人を踏み台にし優しさを利用し自分だけが這い上がった。何も不自由はない、1人で生きていくことに何も不自由はなかったいや、何なら幸せまであった、余計な配慮や考えなんて要らなかった。だがふと時々不幸だなと思う日があるそれは情緒が不安定なだけだろう、そお思っていた、少年は気づいたら50歳になっていた、時々不安定になるが別にそれだけであった、だがある日気の合う人と会った、自分の人生に自分と合う存在がいなかっただけだったと思った、50歳ではありながらも自分磨きをしていたため見た目は40歳くらいに見えていた、その人と気が合い意気投合し、色々な話をしたその時間はとても楽しく、時間を忘れるほどであった。こんなことは初めてであった、情緒不安定になることもなくなり、良い人生とはこおいうものなんだと思った、だが相手が自分のことをもう好きになれないと言われ別れてしまった、そこで初めて男は人との関係において悲しみを知った、苦しみを知った、喜びを知った、絶望のあまり立ち直れなかった、自分のしてきた人に対してしてきたことへの罪悪感、が初めてそこで理解した、人を利用し踏み台にしやってきたことが初めて理解した、人の優しさを理解した。だがもう遅かった、男はもう知ってしまったがもう遅い、罪悪感と悲しさのあまり男は打ちひしがれた。男は1人悲しみの中首を吊った

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