第13巻 また新たな物語

短編小説

また新たな物語

第13巻

よく夢を見る女がいたその女はいつも幸せな夢を見る大富豪の夢、イケメンに囲まれる夢、女は幸せな夢しかみない、しかし何故か最後の夢だけは思い出せない、幸せであるはずなのに何故か最後の夢だけは思い出せない。女は別れを知らなかった、出会いしか知らない人生だった、全員関わってきた人たちは何かしらつながっている、女は別れを知らなかった。女の人生は最高に良かった。そして女は夢を見る。そこは大きな王国であった。女は15歳くらいの少女であった。少女はいつも城の中で外を世界を知りたかった、少女は幸せしか見てこなかった。いやあえて目を逸らしていたのかもしれない。少女は16歳の誕生日の時城から脱走した、そして街を見た、みな幸せに生きていた。少女は何故か嬉しかった。だが、少し視線を逸らすと狭い道があった、そこにはお腹空かせている子供達がいっぱいいた、自分の同じぐらいの年齢だった、少女はその光景が信じられなかった。少女は夢から覚めた、いつも女は最後の夢だけは思い出せない。いや思い出したくない。そして女は別れを知らない、何故だろう何故別れを知らないのだろうか別れることを女は嫌った、どんなに別れようとしてくる人も全力で止めた、仕事、夢、どんなことよりも別れを嫌った。絶対に別れを許さなかった。それは何故だろう、女は別れを知らなかった。

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