あるあさくまは、あるあさ、やみでめがさめて。2024.1017.10:55作

STORY TELLER 月巳(〜202

 あるあさくまは、あるあさ、やみでめがさめて。

ある朝、くまは。

仰天しました。

窓のカーテンを開けたのに、夜のように真っ暗で。


眠かった。目をこすって、何度もこすって。

窓の外を見ようとします。

おかしいなぁ。

仕方がないので電気のスイッチをオン!


やはり、外は暗く

何度見ても時計は朝の8時です。

昨日なら明るかったはずなのに。


誰かが窓の外に、いるのだろうか

そうだったら怖いなぁ


部屋の中を見回して

畑を耕すくわを発見。

それを片手に恐る恐る窓を開けてみます


あれ。


開きません。

何かがつっかえています。


何かものが置いてあるらしい。

怖いながらも考えて考えて。

部屋の中を10周位ぐるぐる回って。


パジャマの上にコートを羽織ると忍び足で

ドアを開けて窓の方へ。



すると。

今度こそくまは腰を抜かしてしまいました。

雪が積もっていたので、お尻を濡らしながら。


鳥がそばに来てひと鳴きしなければ

あと1時間はずっと固まっていたかもしれません。


大きなリボンのついた大きな大きな箱。

そして、文が。


メリークリスマス。


真っ暗闇かと思った朝が、

人生、最高の、幸せに包まれる朝になりましたとさ。


おしまい。



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