#痴漢は、女の子"らしさ"の所為?ですか

STORY TELLER 月巳(〜202

#痴漢は、女の子"らしさ"の所為?ですか

#痴漢は、女の子"らしさ"の所為?ですか


【storyteller  by  Tukimi©︎】

20230127

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彼女の、電話の時は、SOS。

震える声が、またかと知らせる。


都合良くみるフィルターは、好きな人にはあばたもエクボ、それは。


痴漢に怯える少女を、照れて戸惑いながら痴漢にイエスを言う女、に見せるのだろうか。



人よりサイズの、大きな胸が羨ましくて。いいなあーっ、て言った私に彼女が。

心底嫌う顔で、ゼンっゼン良くないと。


言ったあの顔と口調を。

私は一生忘れないんだろう。


まさか、そんなに生きにくいなんて、彼女と知り合って、しかも毎月、話して。

近い関係になるまでは、女子同士すら話を、出来るなんて。


不幸不運な出来事は嫌いだが。



彼女と仲良くなれたのは。


私の幸運そして、私の持つ幸運を知り、知らない世界は私を自由に、自由を主張する口、黙らない口を、くれた。


胸のサイズについて。


身長の大小のように、体つきの個性であるのに、

性別、性欲、生存本能や、子孫を残したい本能に結びつく部分で。

だから、異性の視線を集める、だけで、性的な目で見られる、嫌な感じがある部分だけど。


そのサイズがたまたま人より大きいだけで。


大きい理由が、異性を誘うため、とか。

性行為に関心が強いとか、好きだから、結果大きいのではとか、と。


男性が、喜ぶ何かのために努力した、ある、接待をするための、大きさみたいな解釈をされたり。

そ、れゆえ。

痴漢や、セクハラは、貴方が誘惑したからとか。


言われたりする、そんな事。

ニュースじゃ知ってる。

声をあげましょう、助けを呼びましょうなんて。言われ続けて。

良く、痴漢は犯罪です、ってポスターも、見る。エスカレーターの下からスマホカメラで写すとか、本屋で、仕込んだカメラを入れた鞄をスカート下に入れるとか。


まあ、手口が色々。

トイレの盗撮なんかも。


知っている、はずだったけど。

クラスメイトの彼女が、固まり切った棒立ちに顔を伏せて、明らかにおかしな様子に。

話しかけるか、迷う間に。


スカートが。

彼女の両手を抑える隙間で、不審な蠢きをして。


思わず。

名を呼んだ。


ゆりさん?と。

目が合い。裾の動きが消えた所で、彼女の手を引き、背後に目をやる。

姿はわからない。

混みすぎて、彼女をひなんさせてあげたいだけど、身動きできない。


だから、と言え。

また背後から、手出しをされても困るわけで。

彼女に、ごめんと、ささやいて。


痴漢って、犯罪だよね?と。

会話を、仕掛ける。

大きな声で。


途端に、男性諸氏がモゾモゾ手を上にして、疑われまいとか、距離を取ろうとした中で。


ごめんなさい、彼女気分悪いからと、

頭を周りに下げながら、多分いる痴漢の場所から離れるように車両を歩き。


親切なおばあちゃんが、どうぞと、譲る席。厚意に甘えて、ゆりさんを座らせる。


明らかに血の気なく、震えて涙顔の彼女が受けた、誰かの欲望の、押し付けは。

犯人を、吊し上げたい気持ちになるけれど。

今の車両内は誰かわからない。

今のゆりさんに、犯人を思い出させたらまた、心がどうなるか。



とりあえず。

降りる駅を聞いて。

共に、降りて、彼女の家まで付き添う事にした。


まず駅に降りて。

彼女は気持ち悪いからとトイレに入り、

外で待つと、少し顔を洗って出てきたらしく。

ごめん待たせてと言う顔はあんな事なく、ケンカで、泣いただけぐらい顔に戻っていた。


言うか、言わないか。

彼女は、悩んでいたが。


言うといい、話をする場に付き添って。

対応してくれた女性担当者から、辛い話をしてくれてありがとうと、言われて、


私みたいな人が、いたら、困るから、

する人はわからないけど。注意はしてあげたいと、言ったのが。


泣けて。私と女性担当者のほうがうっかり泣いてしまった。



話をした後。近くのショッピングモールの、仲良くファーストフードに、念のためよって。

ゆりさんと、話をして。

店も、駅を出る時の様に周りに注意して。

自宅まで彼女を送って。


あれから、5年か?


お互い社会人になり。

会える頻度は減ってしまったが。


ゆりさんは、

あんな私を見られたら、隠す事なんもない、と言い。

私も私で、自分が受けた被害を、話しながら、未来の被害者を減らしたいと、行動した、その真っ当さ、曇らない優しさが好きで。

仲良くしている。のだが。



相変わらず。

彼女には、セクハラだの、痴漢だの、

彼女にはどうにも出来ない身体の形から、くる女性らしさを。


わざわざ口にして。

わざわざ当てこすり、声をあげても。

勘違い、気のせいなどと、言われて。


うなぎの様に、ぬるっと、した、視線を送り、我が身を守りながらも、いる、そんな男がいるらしく。


何かあると、自分にSOSが。



飲める口じゃない彼女にはアルコール度低い酎ハイを、あとは。

一晩夜更かしできる、ラブコメ連ドラものをビデオ屋で一括借りて。

向かうは行き慣れた彼女のワンルーム。




ドラマの主人公がツリーに飾り付けしているクリスマスシーンに。

つぶやいた彼女。


「彼氏ができたら、痴漢合わないかなぁ。」


「さあ?私もいないけど、まあ、無いからなあそんなに、ゆりさんみたく立派なものが」


「マータそんな。言って。良いもんじゃ無いよ。得した事ない。肩凝り凝りだし」


恐怖から。まだ、異性が怖いと言う彼女が。

日々、怖いながら、通わない様にと。

免許を取り、車で通う仕事にして、それでも。


仕事場ですら。

たまに、出かける、時の電車に一人で乗れない彼女には、どれだけの苦痛があるか。

わからないから想像するだけだけど。


守ってくれる、誰かを探してしまう気持ちは、分かる。


力ずくじゃ、勝てないものが沢山あって。

トラウマ級の、恐怖も、また。

自分のせいじゃ無い癖に制御できないその、苦しみは、また。


もしかしてなくても。

優しい救いの手も、何の感情なしの手も、

悪意ある手も、恐怖を受けないために、

全て振り払ってしまう。

だけど。


おかしいよね。

大事なのを踏み躙られた私たちが。ゆりが。

悪いなんて。


傷つけた人が、正当防衛みたいにさ。

誘惑されたからなんて。

もしかしたら、反省せずに言うんでしょ。

どうかしたら、捕まらずぐずぐずこそこそ、やるわけでしょ?

泣く女の子に、喜ばせたなんて腐った妄想して、ウィンウィンの関係だなんて、勝手にあたまで、行為を正当化して。




彼女が、しばし泣き疲れて文句愚痴を言い切ったあと。

酔ったままの頭でぼんやり流れる、ラブコメは。

お決まりの起承転結、そして、ハッピーエンド。



ゆりや、私が今、転、にいるなら。

幸せな結末は。

何処をほっつき歩いてさ、私たちを、悩ませたままにしているんだろうか。



王子様みたいな人なんて、高望みしないからせめて。

生きるだけに、身体を守りながらサバイバルなんて、しないでも。


女の子一人で、日夜、生きていけるくらいの世の中、を。



そしたら。

嫌なのに、を、嫌と堂々と言う。



力以外なら女の子たちのほうが実は強い。

だけど。力は、確かに力だから。

私たちの口を塞ぎに来る、それを。


まだまだ、賢く、かわすしか無い。

口で勝てない相手がよくやる、


抗議の、正論反撃したときの、反撃の暴力は、いつも女をねじ伏せに来るから。



-お仕舞い-


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【今宵の独り言】


痴漢などをする人は、

その痴漢セクハラを、声を上げる人にしないだろうと言うこと。


そして、内容は、性的な、暴力であり。


それをした人が動機で言う、

無茶苦茶にしてやりたかった、は。

性欲はあれど。


支配したいからでは?と。


声も出せない身動き取れない、相手に一生の傷、一番大事な身体の部分を傷つける暴力で。傷を負わせて弱らせた上。

その傷を盾に従わせること。


相手の反抗を封じ、自分の欲をみたすように、自由に相手を使いたい、と言うのは。


人として、人を扱わない、振る舞いではないか。



性欲が原因だとしても。

見知らぬ頼んでもない人に、一番大事な身体の場所を不用意に触られたい人はいないし。


間違っても、貴女の性欲を満たしてあげますなんて言うのは、言い訳にもならないのだけど。



人が嘘をついたのに、ついてない事にしたりしたのに、してない事にして。

自分を正当化、悪くない理由を付けてした事は当たり前だから、と反論するように。


胸が小さく見えるようなブラジャーがある、あたり、世の男性の一定数に、胸で品定めをする視線を、胸の持ち主が不快になるほど送る人がいるから、じゃないか、と思うと。


そのままを出させない不自由さに。


弱さを盾に、支配したい人の欲に。

とても、

不快さを感じる。


一応付け加えますが。

この話はフィクション。

でも、もしかしたら身近に。

声に出せない被害がある、だろうと。


ふんわりとでも。感じて。

日常に、ある被害に遭わないように、貴方も周りの大切な人の周りにも。

まず自衛の目配りを。被害許さない目を。


お持ちいただきないな、と思って書いてみました。

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