第135話自販機のおしるこ

 私は休日、よく歩く。基本歩くことが好きなのである。てくてく、てくてく、目的も持たずに歩く、歩く。

 今日も外はポカポカ陽気、静かな住宅街を歩いていく。

 トコトコ、スタスタ、歩いていると、公園で遊ぶ子供たちの声が響く。ああ、楽しそう。私には子供がいないので、余計に巷の子供の声に元気をもらえる。「きゃ~~~~」、「ひぃ~~~」と叫ぶ子供たち。子供っていつでもテンション高いなぁ。

 うらやましくなる。

 そんなこんなで30分くらい歩いただろうか。ちょっと喉が渇いたなぁと思い、自販機を目指す、温かいお茶でも買うか。

 しばらく歩くと、自販機を見つける。自販機の温かいという欄に、なんとおしることポタージュスープを発見。う~ん、どちらも魅力的だなぁ。

 自販機の前でしばし悩む。ポタージュかそれとも、おしるこか。

 悩んだ末、おしるこのボタンを押す。「ガラガラゴトン」といっておしるこが出てきた。おしるこの缶を持つと、けっこう熱い。「あちち」といいつつ、両手に交互に持って、ちょっと冷ます。

 おしるこ缶の温かさを楽しみつつ、家に帰ってきてからカクヨムをやりつつ、温かくあま~いおしるこをずずっと飲んでいる。

 これ、あずきのつぶつぶがしっかり入っているので嬉しい。おしるこの温かさと甘さがほどよく体を暖める。

 う~ん、たまには自販機のおしるこもいいもんだ。

 とある冬の日曜日、おしるこを楽しみつつ、休日をじっくりと味わうのであった。

 

 

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