第134話久々に新聞読んで勇気をもらえた

 今日の毎日新聞の一面、なんとすごく大きな記事で自閉症の内田博仁君(16)の事を載せていた。

 博仁君、小さい頃から言葉を発することなく、ご両親も心配していろいろな医者を訪ねたが、どうも自閉症と知的障害という診断をされた。

 しかし、両親は諦めることなく、博仁君にいろいろ話しかけてものを教え続けた。するとある時、母の敦子さんが博仁君に「車はどれ?」と聞くと、博仁君、絵本の車の絵を指さした。なんと博仁君、言葉を理解していたのだ。

 それに希望を見出した両親は自閉症の研究所を訪れ、そこの先生にタブレットで会話できるかもしれないと勧められ、博仁君にタブレットを与えた。

 最初は一日一文字を入力するのが精一杯だったが、博仁君、徐々に長い文章を書けるようになった。

 文章で自己表現する喜びに目覚めた博仁君、訓練を重ね、中学生になり「第十五回子供ノンフィクション文学賞」に応募した。少しづつではあるが、資料を読み込んで太平洋戦争のことについて執筆した。

 それがなんと、中学生の部の次点にあたる、優秀賞をとった。

 博仁君、現在は特別支援学校に通う高校生。コミュニケーションが困難な子でも、こうやって立派に自己表現できることもあるのだと、感銘を受けた。

 博仁君の努力もすごいが、それ以上にご両親の博仁君に対する愛がものすごく伝わってくる。

 障害を乗り越える勇気、その家族の姿を拝見し、胸が熱くなったのだった。

 

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