君の好きな物



×× ×× ×× ××



「あー」



『何をそんなに悩んでるの?頭を抱えて』



「今回も、より美味く出来てしもた」



『何、その贅沢な悩み』



「こりゃ、もうすぐプロチーム選抜か。卵も包丁で割るし」



『ないよ。オムライスのプロチームなんて』



「ないか。オムライスのプロチームなんて」



『今言ったよ、それ』



「こんなことだけ、腕上がって……どうしよなぁ」



『毎日作るからじゃない。私の好きなオムライス』



×× ×× ×× ××

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