趣味であるカラオケと、些細な微調整

白鷺(楓賢)

本編

カラオケが好きです。それは、高校生の頃からずっと続いている趣味で、今でも変わりません。グループで行くよりも、ひとりで行く方が断然好きです。大人数だと、歌うタイミングが合わなかったり、気を使ってしまったりするので、グループでも行くなら仲のいい数人に限定されます。さらに、決まった機種でないと歌えないという性質もあるため、行く店や使う機種、さらには指定する部屋も、ほとんどいつも同じです。これが私にとって一番安心できるパターンです。


音に対して過敏な部分もあり、音量調整は欠かせません。少しでも違うと違和感が強くなり、思うように歌えなくなるからです。さらに、曲ごとにキーの調整を細かく行い、自分の声にぴったり合うようにしています。この微調整が私にとっては非常に重要です。


また、私は歌う曲を耳で聴いて覚えます。そして、歌詞を辿りながら歌うのが好きです。画面に表示される歌詞を目で追いかけつつ、自分の声を合わせていく、その感覚がとても心地よく、私だけのリズムを見つける瞬間がカラオケの醍醐味です。何度かカラオケ喫茶にも行ってみましたが、知らない人の前では歌えませんでした。発表会などで人前に立つのも、私にはまったく無理です。だからこそ、ひとりで行くのが一番リラックスできるんです。


カラオケには毎月必ず行きます。自分のための休みを設けて、月に一度は必ず行く。それが、今や私の日常の一部となっています。何がそんなに良いのかと言われると、うまく答えられないけれど、ひとりで歌っている時間が最も落ち着くので、きっとこれからも変わらないでしょう。


私にとって、世代なんて関係ありません。好きな歌を、好きなだけ歌う。それが私のスタイルです。そして、満足したら飽きたと感じる瞬間がやってきます。その時は、もうおしまい。あとはすっと帰るだけです。この流れでいつも利用しています。


唯一と言っても良いくらい、カラオケは私にとってのストレス解消法です。歌いたい歌を歌い、自由に時間を過ごし、自分のリズムで飽きたら終わりにする。そんなひとときが、私の心を癒してくれるのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

趣味であるカラオケと、些細な微調整 白鷺(楓賢) @bosanezaki92

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画