告白3秒前! 3、2、1、ちょっと待った〜!

沼津平成

序・忍者は待機する。

 路地裏の、あるどこにでもあるようなカフェで、ジャズが流れていた。

 ドアが開くたびに風船の音が鳴り、都会の風が入り込んでくる。暖かくて、涼しい、なんとも言えないようなあのぬるい風だ。

 しかしそれはジャズと調和するように程よく流れていて、来るものを心地よくいざなっていた。

 

 そんなカフェに、今日は異様な雰囲気がただよっていた。

 ——あいつが待機しているのだ。

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