ユニークスキル【ステータスポイント分配】で異世界無双~結局大切なのは努力です?~
yuyu
エピローグ
キーンコーンカーンコーン
「なあなあ遊星ー。期末難しすぎん?」
「いやいや、塾のテストに比べれば全然。復習したら解けるように出来てるさ。テストなんてそんなものだろ。」
「つまんね。もっとユーモア持とーぜ。な?」
俺の名前は榊遊星。高校での評価は「つまんないやつ」だそうだ。主観的な見方しかできないからいつまでたってもそんななんだろう。唯一の友達といっていいのはさっき話しかけてきた幼馴染。佐藤将宗だ。ちなみに今、期末テストの最終科目が終わったところ。つまるところ、俺は自由だ。家に帰ってカップラーメン食べて、勉強でもするかー。この世に近道なんてない。近道を探すなら努力したほうがいいに決まってる。これが俺の持論なんだが、理解してくれた奴は一人もいない。悲しい限りだ。そんなわけで自転車で帰るとしよう。交差点を右折してっと「え、、、トラックが、、「バンッ、ガコッ、ドサドサ。」これが死ぬってやつか。遅かったな。死ぬまでに俺はこんなにも努力したってのに。あぁ彼女ほしかったな。」
冥界の女神の間にて・・・
「あなたは死にました。」
「はい、知ってますけど。」
「あなたには選択肢があります。このまま死んで生命の輪廻に加わりなおすか、異世界に転生するか。どちらかを選んでください。」
「前者の場合何として加わりなおすかわかるのですか?」
「最大限の便宜は図りますが、何とも…。すいません。」
「なら異世界転生で。」
「はい。わかりました。こちらに来てください。」
転生の間にて・・・
「異世界にはステータス表というものがあります。自分の能力値を
体力・
筋力・
魔力・
魔法防御力・
魔法攻撃力・
敏捷・
精神力・
のように、表として見れます。魔物を倒すとレベルが上がり、各ステータスにポイントが割り振られます。ポイントは、職業はスキルとの関係で割り振られます。職業は上級職、一般職、下級職の三つ。スキルには先天的なエキストラスキル、後天的なスキルがあります。後天的なエキストラスキルもあります。全人口の1%ほどが加護を持っており加護にも強さがあります。今から転生するあなたには、女神の祝福として何か一つチートスキルを与えます。よく考えて決まったら教えてください。」
「決めました。」
「はやっ。真剣に選んでくださいよー。人生が決まりますからね?」
「はい、決めました。レベルが上がった時にもらえるポイント?ってのを自由に割り振れる能力が欲しいです。」
「そ、それは…」
「女神さまはポイントが割り振られると言いました。ということは、常人は自分で割り振れないってことでしょ?それに俺は努力が好きだから開始即チートとかいらないんですよね。楽しくないじゃないですか?それほどチートでもないしいいじゃないですか。それとも、与えたら困る理由でも?」
「い、いいですよ、そこまで言うならね、何も怖くないんだから。ところで転生先はどの大陸がいいですか?亜人の住む亜人大陸、人間の住む人間大陸、魔人の住む魔人大陸、不毛の地と呼ばれる枯大陸。」
「もちろん人間大陸で。」
「ふふーん。生意気な態度をとった罰ですよ。辺境の地、マルローからスタートしてください。さぁ、いってらっしゃーい。」俺の意識は夕焼けのように薄く薄く、溶けてゆく。
ステータスポイントを割り振れるということのチートさを、この時の俺は、世界は、神々はまだ知らない。同時にそれが世界の脅威となることも。
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