第10話

「おい、」



だけど聞こえた男の人の声にわたしの意識は戻った。




「お前ここで何してんだよ」



男はわたしを見つめながら問う。





「関係、ないです」



この人に教える義務はない。




「ガキがこんなとこ来てんじゃねえよ」



制服姿のわたしを見ながら、煙草の煙を吐いた。

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