姉の友達がおもちゃにしてきます
木場篤彦
第1話不破悠歌のシたいこと
私には姉が居て、姉が高校へ入学してから二ヶ月も経たずに友人を自宅に招きだし、私は友人を自宅に招くことがなくなった。
姉が自宅に招く友人とは何度か顔を合わせたが、会釈だけで挨拶は出来なかった。
私は受験で無事に合格し、姉が通う高校に入学を果たせた。
高校に通いだし、二ヶ月が経ち、6月20日の本日。
期末考査が迫る放課後、自宅のリビングで間食を済ませ自室に戻ろうと廊下を歩いていると、姉の友人の
普段通りに、頭を下げて会釈をし通り過ぎようとした私に、不破は肩を掴んで声を掛けてきた。
「穂乃実ちゃん、そろそろ挨拶してよぅ!高校の先輩後輩だし、ねぇ?少し、話さない?」
「あぁ……はぁい」
私は不破に自室で会話したいと告げられ、断ることも出来ずに彼女を自室に招いた。
彼女は私の自室を見回し、感想を漏らす。
「穂乃実ちゃんの部屋ぁ、お姉ちゃんの部屋と違う可愛さだねぇ〜!ぬいぐるみがあるかと思ったけど、無いんだぁ!あっ……はしゃぎすぎたね、ごめんごめん。穂乃実ちゃんのことはお姉ちゃんからすこぉ〜し聴き及んでるけど、穂乃実ちゃん本人から色々知りたいんだぁ〜!教えてくれるぅ〜?」
彼女が上半身を私の方に60度程傾け、顔の前で両掌を合わせ、頼みこむ。
「はい……そのくらいでしたら、構わないですけど……」
「そぉう?ありがとね、穂乃実ちゃん。じゃあ早速、誕生日はいつ?」
「誕生日は——」
私は不破からの質問攻めに答えていく。
彼女の後半にかけての質問は、泣きながら答えた私だった。
「ふんふんっ。あれぇっ?私ぃ、穂乃実ちゃんに失礼なことって訊いたっけ?泣かないで、泣かないで泣かないで穂乃実ちゃん。お姉ちゃんに知られたら、私が説教喰らっちゃうから泣き止んでね。ごめんごめん、穂乃実ちゃん」
私が泣いてることに気付いた彼女が頭を撫でる。
「ふぅー、やっと泣き止んでくれた。でさぁ、穂乃実ちゃん……私の脚、舐められる?」
「えっ?今ぁ……なんて……?」
「私の脚を舐めてほしいって、穂乃実ちゃんに頼んだの」
「わぁ、私が……ふっ不破さんの……脚を、舐める……んですか?」
「そう。嫌、かしら?」
「いっ……嫌ですぅ。不破さんの脚を……舐める意味が——」
「お姉ちゃんには頼めないの。今の関係は壊したくない……穂乃実ちゃんに逢ったときから惹かれて、味わいたかったの。穂乃実ちゃん、脚を舐めてくれたら、今日は穂乃実ちゃんの部屋から引き揚げることを約束する」
「……脚を舐めたら、お姉ちゃんの部屋に戻ってくれるんですね?」
「そうよ、今日は」
「わっ、分かりました……」
「穂乃実ちゃん、ベッドに上がって良いかしら?」
「はい、どうぞ……」
彼女がベッドに腰を下ろし、右脚のソックスを脱ぎ、その場にソックスを落とし、五指を動かす。
私は彼女の右脚の裸足の前で、床に脚を崩し座る。
私は彼女に許された妥協のウェットティッシュで、彼女の右脚の裸足を拭き、深呼吸を終えてから、右手の掌に彼女の右脚の踵を載せ支えた。
私は口を開け、舌を出し、彼女の右脚の親指の先を舌先で舐める。
「はっぁぅ……イイっ、そのまま、続けて」
彼女が艶かしい声を漏らし、びくりと身体を震わし、続きを促した。
私はそのまま彼女の右脚の五指を舐めていく。
私が彼女の右脚の五指を舐め終え、顔を彼女の右脚から離そうとして、彼女から続けるように指示される。
「穂乃実ちゃん、まだ終わってないよ。私は指を舐めてとは言ってない。脚を舐めて、と言ったの」
「どのあた——」
「裸足の裏も続けて」
「……はい」
私は彼女の右脚を舐め終えると、口を片手で覆い、嘔吐く。
「ありがとね、穂乃実ちゃん。穂乃実ちゃんの辛そうな
彼女は私に舐められた右脚をウェットティッシュで拭き取りながら、満足した恍惚な笑顔で感謝を告げ、ソックスを履き、穂乃実の自室を出ていく。
「もう……来ないで」
私は嘔吐きながら、不破に届かない言葉を呟く。
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