第2話取材
翌日、我々は投稿者·
愛知県から車を走らせ数十分、浜岡の待つマンションへ到着した。この時来たのは、ディレクター·椿とフリーレポーター·朝美とアシスタント·田口の3人である。
「こんにちわ、椿です。」
「どうも、わざわざ遠くから来ていただきありがとうございます。」
オートロックの施錠が解かれ、椿たちはマンションの中へ入った。
そして管理人室へ案内され、取材が始まった。
「それでは、取材を始めます。投稿に至った経緯を教えてください。」
「私は今から七年前にこのマンションの管理人になったんだけど、その時に前の管理人から『七階へはエレベーターで行かないように、新しい入居者へ注意してください。』とキツく言われたんですね。なんでも、三十年くらい前だったか…七階から女性が飛び降りて自殺したって、話を聞かされたんです。それ以降、エレベーターで七階へ行こうとすると女性の霊に取り憑かれ、飛び降りてしまうという噂が立ったんです。」
「なるほど、それでは投稿映像について教えてください。」
「あの映像に映っていたのは、地元で新聞配達のアルバイトをしている男で、七階へ新聞を投函しにいく所だったそうです。当時彼はまだ新入りで、七階へ上がってはいけないということをまだ知りませんでした…。」
「ということは、地元ではこのことを知っている人が多いと…?」
「はい、この近所でしたら知っている人は多いです。」
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