#取りつく島をあげましょか?

STORY TELLER 月巳(〜202

#取りつく島をあげましょか?

#取りつく島をあげましょか?

【storyteller byTukimi©︎】


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懲りない。


この人本当に懲りない人。

好きな事にはだらし無いお財布具合とか。

謝れなくて、逃げ回って、説明を求められたら、俺が悪いのかだの、俺は間違ってないだとか。


いや、攻めてない。

私は責めてない聞いたんだけど時点で。

勝手に怒るし、家出てくし、連絡無視するし?


でも残念。

私は3日後の未来が見えているのだ。


彼奴の、我慢が三日持たない事を。

自分のしでかした罪悪感に苛まれ不安に押しつぶされる、と言うならば。

しなきゃいい。

だけど出来ないね。


会った時からもう、自分5年観察しているが。そりゃ彼女続かないよなぁだし。

私だって友人以上の関係は、こんな人とは願い下げ。



今私の携帯には。

今彼女の、ヒシマちゃんから相談メッセージ。まさかの現役大学生だなんて、何個下の子を捕まえたんだと思いつつ。

今までの同年代の子とは違い、もしかしたら長続きしたらいいなとかすかな希望もあり。


そんなこんなで、

良い子なヒシマちゃん側を、助けてあげたいから。

いそいそ、秘策をさずけた。

そして。


つい先ほど。

タバコを吸いに出た、空いた玄関扉を閉めて。

彼奴にもメッセージを。

『荷物、玄関前だしとくね。』

そして、追っかけらんないようにきっちり出掛ける。チキン性格すぎて、自分が謝るのすら女子学生の学校連れションみたいな、相手のとこへ私もついてこさせようとするからさ。



実は隣のアパートの、お姉さんと、お子さんとは仲良しで。

お母さん待つお子さんに、迎えて貰うと。

自宅はなれたら。

間一髪。


奇声がして。

ガタガタ音がして。

私の名が響きながら消えていく、音がして。

と言うのがいつもの行動パターンなので。


頼ちゃん、これ。

冬にピッタリ、イヤーマフラー。

即座にはめて、外して見ようとする幼気な子を鏡の前へ。


可愛い?と言う可愛い子をみながらも。

私の耳は奇声にさらされ、顔顰めないように必死。

間違いなく、この可愛い子に聞かせない、だけど私もすれば良かった、耳栓。


何にせよ。

静かになった、隣人の部屋で。

小学生の宿題するのを見守りながら。

お母さんである、まよ子さんに事後報告。


そしたら。

今日は、すき焼きシチューする!ね。

と。

どんなメニューか怪しいが。

寒い季節。

コートだけ、我が家内に没収されて走る友人にも幸あれ。

そして、私は、私のできる賽は投げた。

友人が恋人のヒシマちゃん仲直りするかはわからないが。

昔から痴話喧嘩に手を出したら碌な事ないと言うし。



メリークリスマスまで、あと十日。

恋人達、健闘を祈ります、が。


桑原桑原。巻き込まれないで逃げるスキルを鍛えてくれなくていい。

今携帯には、ヒシマちゃんがお礼を2人で来たいとメッセージ。

イラン。要らんぜ、辞めてくれ。



気持ちよく飲み食いしさあ、隣自宅へ帰宅をする、瞬間。

ドアノブがありえない角度にひん曲がっていて。


帰れない状況。え?酔っとる私?


久しぶりに夜中の外でぶち切れかけ。

また、隣人の部屋にお邪魔しながら、犯人を問い詰め、また、明日久しぶりの休日をドアノブ修理と大家さんとのやりとりで費やして。


完全に、自分が鬼女のようになった話はまた、別の話。




"お仕舞い"

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