思想【創作論・評論】このジャンルってなんなのか? 『カクヨム論を暴け』

沼津平成

第1話 創作論・評論の意義

 以前、ある創作論・評論を読んでいた時、このような著者さんの宣言を目にしました(文章少し変更)

「——カクヨムは次世代の金のタマゴを見つけ出すためだけの場所である。ただ交流したいだけの人はもしや向いていないのではないか?」

 読むこと専門の方を例外に語る——というのが、このかたの創作論の定義の一つだ、と私は感じました。少々こじつけ気味では? と思いますが、まあいいかと思いました。

 この方の創作論を私は気に入っていますが、前述した理由含めいくつかの理由で、「少しここだけはいただけないところがあるな」と思いました。(上から目線になれる立場でもないのですが、同じ”初心者”として、ね)


 なぜ、私が創作論・評論の話からではなくカクヨムの話から入っていったか。それは、カクヨムは読むだけでなく創作する場所でもあるからです。カクヨム創作の話は創作論と繋がっているのです。

 さて、私はカクヨムをこう定義します。

「カクヨムとは、いくつかの楽しさを兼ね備えた場所である。」

……「たとえば、カクヨムとは趣味で小説を書く人が交流を楽しむ場所であり、」

……「たとえば、カクヨムとは出版化を目指す人がそれぞれの文章を読んで高め合う場所であり、」

……「たとえば、読み専さんが色々な方の作品を読み、ひかれて応援し、あるいは自分も執筆を始める——」


 という場所だ、と私は思います。

 一番最初の「同士の交流」というのは、別に好きで小説を書いている、それだけなのでいちいち創作論はみなくてもいいと思います。でも「自分の小説を上達させたい」人は創作論をぜひ見て!

 次に、「出版化・収益化目的」はバリバリ創作論や小説指南を見て小説の腕に磨きをかけウハウハすればいいかな?

 最後の、「読み専の格闘」は、文章の前半の方は、小説指南を読んだ上で拝見する、というのでいいと思うし、後半の方は一番最初の「交流」と一緒で、小説のいろはやてにをはを知るために読んだ方がいいのでは?


 現に書籍化の有無を超えて、ほとんどの小説指南の最初の方は初心者向けの講座……という形を取っています。(Q&A形式を除く)

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