見てはいけないもの

天川裕司

見てはいけないもの

タイトル:見てはいけないもの


夜中の道を歩いてた。

するとどこかから、女の喋り声が聞こえてくる。

井戸端会議にも似ているようで…でも違う。

なんか独り言のようにベラベラベラベラと、

延々喋ってるようなそんな声。


角(カド)を曲がると、向こうに電信柱があり、

その電信柱の前に女が1人居た。


「…何やってんだろ…」

少し不気味な雰囲気を携えていたその女。

なんと、その電信柱に向かって延々喋りかけている。

でも俺は少し興味本位で女の方をまじまじと見た。

そして少し近づいた。


その近づいたのがマズカッたのか。

わずかな足音が、彼女に聞こえたみたいだ。


彼女はゆっくりこちらを見、

影でよくわからなかったが、

ニィ…っと笑った気がした。


それがあまりにも色っぽかったので、

俺は女のもとまで全速力で駆け抜け、

女に思いっきり飛びついてやった。


女「キャ…キャアァアァア!!」

さっきまでの不気味な雰囲気はどこへやら。

「そんな甲高い声も出せるのか」

と俺はさらにこの女が好きになり、

その場で営みまでしようとしてしまった。


そこに女にとっては運良く警察が通り掛かり、

警察「やめろこいつ!!」

と現行犯で俺は逮捕。


女「ハァハァ…」

女は被害者になり、俺が捕まったのだ。


(事情聴取)


警察「なんであんな事をしたんだ?」

「……………」

警察「黙秘したって何にもならんぞ?早く解放されたいんなら早く喋れ」


「………見てはいけないものを見てしまったから…」

警察「…なんだって?」

警察「…婦女暴行、この辺の一連の犯罪、全部お前か?」


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=C52ewBetTTc

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見てはいけないもの 天川裕司 @tenkawayuji

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