難破船は北の星を目指す

さっこ

練習問題1 文はうきうきと①

◆問1 - 声に出して読むための語り文


<1>

 車の窓を開ければ、ざぁっと入り込んだ風が私の顔を撫でた。隣に座る妹はわっと驚いたように、けれど楽しそうに目をきゅっとつむる。青い空に浮かぶ太陽に青い海が照らされ、キラキラと輝いている。「きれい!」目の前の海みたいな目で妹は声をあげた。



<2>

 ビリヤニだビリヤニだ!ピリッとホットでスパイシー。やる気さんと元気さんが落ち込ん時にはビリヤニを食べればいいよ。びっくりするほどバリッとばっちり元気になれるから。騙されたと思って一度お試しあれ。



<3>

 おやすみの時間、ゆったり流れるピアノに名前も知らない美しい声が乗っかってる。今日はどんな夢が見られるかな、明日はちょっといい事があればいいな。蒼くて長い夜が来る。優しい闇にゆらゆら揺られて良い夢を見よう。もしまだ眠れないのなら暖かいミルクを飲もう、それとも暖かいワインの方がいいだろうか?レンジでチンしてさぁもう準備はできた。今日の夢であなたは世界を巡る旅にでるか、はたまた空を飛ぶのか。私は星が降る空を見上げながら眠りにつく夢を見たい。もしくは、しとしとと雨の降る静かなコテージで眠る夢。好きなだけ寝て、満足いくまで眠れたなら起きようか、そしたら仕方がないから、こちらの世界でも目を覚まそう。

 また1日が始まるけど大丈夫、明日もまた優しい夜が来る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る