アートから始まる百合模様

Kz幸(カゼサチ)

0枚目 プロローグ

高校生の頃、東京の私大のオープンキャンパスに行った。高校とは違い、生徒の数は多く、いろんな教室で授業が行われていた。見学の最中、A3のサイズの絵画が廊下にポツリと置いてあった。置いてあった絵に描いてあったのは、一人の少女の絵だった。その少女はモノクロの世界に虹色の筆で色付けてていた。だが額縁はひどく傷があり、それによって、最初とのイメージが180度変わった。

 私はその絵画に目が釘付けになった。生きている内にそう言うように感じた絵画はたくさんあるけど、これは違った。なんと言うのだろか、わたしは、この絵に恋をした。


ただ一つの絵画が導いてくれた恋模様、それは互いに塗りあい、一時的に汚くなるが、最終的に綺麗なものへと完成していく、

 線と線が結ばれた先輩と私の、甘酸っぱい恋模様、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アートから始まる百合模様 Kz幸(カゼサチ) @Kz7sati

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ