第1話

今から5年前、世界中に突如として現れた謎の建造物。 通称迷宮ダンジョン

当時の政府は必死に隠蔽しようとしていたが、一夜で現れた巨大建造物など隠し通せる訳もなく多くの人々に目撃され、その存在を認めざるを得なかった。やれ政府の極秘研究施設だの、宇宙からの侵略だのと言った陰謀論が囁かれたり、迷宮ダンジョンに突撃しようとすると国民への対応などで総理大臣の憔悴具合はテレビの前で見ているこっちの方が心配になるほどだった。それから2年程、政府が大々的に調査隊を送り、国民は今か今かと報告を待ち侘びていた時、それは突如として発生した。

後に多発型魔物侵攻災害、通称魔災と呼ばれるモンスターが地上に溢れ出る現象が起こった。

当時、両親とともに買い物に行っていた俺も魔災に巻き込まれ、両親を目の前で殺された。両親が命をかけて逃してくれた俺は、その日大切な何かが壊れた音が聞こえた。

魔災の齎した影響は大きく、その日から時代の転換点となった。


それから3年後の今日、俺は二十歳になり目を覚ました時、なんの因果かステータスを発現していた。

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