第14話
『ふふ、前に言ったでしょう?』
『……俺達が、同士、だからか?』
『もちろん。』
電話越しに、瑠璃は笑った。
優しい声で。
「なら、引き止められねぇよ。」
本当なら、瑠璃には危険な事は、何1つして欲しくはない。
それは、自分のエゴだ。
「俺は、何も瑠璃を縛り付けて、自由を奪いたい訳じゃねぇからな。」
瑠璃自身も、そんな不自由さを決して望みはしないだろう。
何よりも、自由を欲しているのだから。
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