短編#空に月なんか見えました? (見えませんよ貴方とは。)

STORY TELLER 月巳(〜202

#空に月なんか見えました? (見えませんよ貴方とは。)

#空に月なんか見えました?

(見えませんよ貴方とは。)


【storyteller  by  Tukimi©︎】


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月はいつも綺麗だけど。

月灯すら、目に痛いほど疲れたら。


ヤバいな、と少し思う。





手遅れ、ってことがあるから。

何事も。



父が昔。

ドライブの度道に迷い、母に頼りになら無いと叱られて怒るに怒れない哀れみ漂う姿を見たけど。



本当に、男たちは、言わないのが美徳で。

自信満々にするのが、カッコ良さだと、信じているんだなぁと。



電車に乗っている時、目のやり場に困るのは。私の目線が平気身長の方の下げた腕のスマホ画面に近いから。


後は。

一応。変な、人に、勘違いされて絡まれたく無いから。


さっきから、ちらちら見る、人を盗み見てスマホに一層集中しているふりをする。

ずっと長い前髪なんだか、横髪なんだかをいじる人。

足を組み替え、横顔向けてくる決めポーズ風の人。本を開くも明らかに開いたり閉じたり不審な人。


別に、自分に関係ないなら良い。


気にし過ぎかもしれないだけど。

多分女子ならわかる、気持ち悪さ。


視線が這う、身の毛が立つ、あれは、いや。

目すら嫌。


同じ車両には沢山、若い子がいて。

ふと、思い出した、

10年前、二十九歳の女子アナウンサーが、海に、行き水着で居てナンパされないか実験してた時。


アホな、男子受け企画やん、と思い。

で、見たら全然アナウンサーさんを誘わず。


二十九歳はなるほどおばさんと、思うのかとなんかしみじみと。

清々しい女性の区別に。

人間の動物っぽさに、なんか納得したけれど。


多分逆に。

女子が、この人は男性として無理リスト年齢的にや、要望したりする、

例えば面と向かって、ハゲ無理とか、言う企画は、時代が今になっても通らないんだろうなあ。




待ち合わせ場所。

同じ話を三回して。

質問を、はぐらかした一回目。

二回目には今考えている、今やっている、のが忙しいから、無理。

三回目も、新たな問題が、あるから、なんて。


話す貴方が、どうしたいのか確かめるためにしたけれど。

切って捨てるか。




もやもやしてた。



ずっとずっと。

聞かなきゃ言わないし。

準備万端ですとした、サプライズは、お祝いされるべきとかを過ぎたり、間が悪く。


祝われて嬉しがりたいが、タイミング逃した夏に、冬手袋貰うとか、嬉しい?

得意げにされても、なんか。



「これまでありがとう。

さようなら。悪いけどコレ、わたしの分、払っといて」


「え?ちょっと、ちょい」

「待たない」




準備してんのは自由。

準備のために時間をかけて過ごすのも、お好きにだけど。


完璧なんて、無理を願い、永久に整えられない準備も。

自信あると、言いながら間違いに舵を切るのも。

わたしのためじゃなく貴方のためだけの配慮なんて。



月が綺麗ですねに、返せる雅さはなくても良いが。


勝手に思って勝手に盛り上がり、勝手に滑る、しか出来ない自分大好きさんには。

他人にも同じく心と時間があり、大切にするそんな時間はまさかの、皆無、だとは。




聖母でも、生みの母でもないのにさ、

全てに、よしよし、凄いねなんて。

成長しないやつに言うほどの、時間は私にはない。



あまりに。

救いがないくらい情が湧く部分が無かっただから。ヒトキズヲ貴方に。


多分私は綺麗に、立ち去れたでしょう。

恥ずかしいとか思い、次は。


ちゃんと決断できる人に、ならなきゃと。

思えるなら幸い。

ならなきゃそれだけの人。


そして。

一度切れた愛は。結ぶ気にならないけど。


噂じゃ、終わった恋愛で。

元彼となっても、かけて来て。

まだ俺好きだろなんていう人がまた多いらしいが。


果たして。

これも、世間のマニュアル通りに、起きるのかしら。




後は野となれ山となれ。

お楽しみはこれから、でしょー?


きっと次は同じタイプの人には引っかからない分、素敵な人と、出会えてそして。


夢は膨らませて、そしたら。

足は歩ける。

パンクしたハートも連れて、ハートに良く効く、映画を借りて。


久方らポップコーンでも買うかなぁ今日は。


-お仕舞い-


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【後書き☆辛口風味な、今宵の話を】


一応書き添えますが、私の文は。

男性批判でも、ない。

女子を尊重するんでもない。

男女にある、

気遣いや気配りやその必要性、やり方には

性別によらず、対等に指摘できる、お互い気遣うをもとめたい、らと言う話です。


個人の味付けをしたりして、曲解なさらずそのままの味をお楽しみ頂きますように。




さて。

夏目漱石さんが言った、月が綺麗ですね、に。

『は?月なんて見えませんけど?』


と。言いたい女の子の話を書いてみたんですが。


不思議ですよね。

一般的に、気遣いのプロは女子が多く。

なのに、

気遣い足らないと言われ注意を受ける。

だけど、だ。



あまり得意じゃないと言われる、

男子諸氏は、男子だから仕方ないとなんか免罪符を持ちながら、私達女子に要求する。


実は。沢山ルールがある。

暗黙の、波風立てず生きるために、


女子だから、気をつける事。



例えば公衆トイレとか、ビルのトイレに。

もしかしたら小さいカメラが仕込めるくらいな、穴がないかとか。

タクシー、少なくとも自宅から離れた場所で降りてできればより家を知らせない帰宅とか。


異性に対し。既婚の人にも、また見知らぬ異性にも、勘違いをさせないとか。


強いられると感じないくらい当たり前みたく、言われる、事を。

したから、周りが他人が異性が私たちの配慮や、気にする事を、分かる気づくわけではない、のが。


わかるけど。


気を遣えない、人に気を使わないと怒られる、コレがかなり腹が立ってしまうとか。

いうならやれよ、貴方もと思うから。


このよくわからん区分も、

10年前のあの二十九歳は若くない話も

するなら。


もう少し。

男性が、女子の痛い本音な耳を貸す番組が、あれば良い。特に全年代ちゃんと聞いてくれる人、男性を、前に話す、若い子が、意見話す討論とか、ね。

なら、見たいなと思うこの頃。

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