第十五話
蒼月のレベルは15レベル。
ボスを倒したおかげでかなりの経験値が入っていた。
おそらく11レベルで戦いに行くような敵ではなかったのとソロで倒せたからだろう。
蒼月
Lv15
HP 330/330
【VIT 5】
【STR 5】
【DEX 5】
【AGI 38】
【LUK 5】
【PSY 55】
装備
頭 【追放者の頭巾】
体 【追放者の服】
右手 【サイキックリング】
左手 【サイキックリング】
靴 【追放者の草鞋】
装飾品
【無し】
【無し】
【無し】
超能力
模倣Lv1(
「そうだ、お嬢!
「まぁ!良いんですか!」
「おう、この前餓鬼には1回も攻撃当たってなかったみたいだし。練習して当てれるようにならないとこの先大変だろ」
「そうですわねぇ。でも実はワタクシレベルが上がらなくてもいいんです。こうやって誰かと話してワイワイしてるだけで楽しいですから!」
「おいおい、マジか。それじゃあいつの日か俺と一緒に狩りとかいけなくなっちまうじゃねぇか」
「どうしてですの?」
モンブランは人差し指を顎に当てて首を傾げる
「今はまだリリースしたてだからこのエリアしかないけど、いつかはここ以外にもエリアが出てくるだろう?そしたら俺は多分そっちに移って新しい場所狩りとかしたいしな」
「そ、そんなぁ!それだけは絶対にダメです!断固拒否ですわ!」
「だろ?ならレベル上げようぜ!」
「仕方ないですわね。レベル上げますわ」
「おう!いくらでも手伝うからよ!」
「蒼月様!」
モンブランは目を輝かせて蒼月を見つめる。
「ねぇ、お兄ちゃん達付き合ってるのー?」
「ねぇ、お姉ちゃん達付き合ってるのー?」
「いや、付き合ってるも何も俺達昨日会ったばっかだぜ!」
「へぇー、なんかすごく仲良いね!」
「リアルでの知り合いとかかと思った!」
「違うんだなぁ、これが。ま、そんなことは置いといてとりあえずお嬢の
蒼月はモンブランに
数分後。
「だ、ダメですわね・・・」
モンブランはがっくりと肩を落とす。
何故か泥田坊に一回も当てられないのだ。
「ダメだな・・・」
蒼月もここまで自分に指導力がないのかと肩を落とす。
全然当たらない
「逆にすごいよね、そこまで当たらないの」
「別の才能感じるよね、そこまで行くと」
「と、とりあえず泥田坊は俺が倒すからお嬢もそこで見ててもらっていいか?」
「申し訳ございません・・・。」
モンブランはすっかりと気を落としていた。
蒼月はモンブランを見て、居た堪れない気持ちになったが、今は声をかけず泥田坊を1人で倒すことに専念する。
再度湧くまでに何秒かの時間があり、湧いた瞬間にまたもあっという間に駆逐する。
「「すげぇ!」」
メルとミルは声を合わせて蒼月の強さに驚嘆する。
「同じ能力だと言うのにどうしてワタクシは蒼月様の足を引っ張ってしまうのでしょう・・・」
蒼月の強さを目の当たりにして、モンブランはさらに落ち込んでしまう。
「違うよ、お姉ちゃん!多分お兄ちゃんがおかしなだけだよ」
「そうだよ!お姉ちゃん!1人でボス倒すような人だよ?」
「ボスっていうのはそんなにお強いのですか?」
モンブランは二人のいうボスの強さがどんなものなのかピンときていなかった。
「そうだよー!すごく強いんだ!」
「お姉ちゃんは攻略掲示板とか見てるー?」
「いえ、そういうのは一度も見たことないです」
「そうなんだねー」
「攻略掲示板でボス討伐をしようとしてる人達いたんだけどその人達は15レベルの人を四人集めて挑戦しようとしてたんだ」
「お兄ちゃんのレベルは今15レベルってことは14レベとか13レベでボスを倒したことになると思うんだよねー」
「レベルだけで単純計算すれば60レベの人が1人で挑むようなことを1人で成し遂げちゃってるんだよー」
「だから気にしないで良いと思う!」
「そうそう!まったり強くなれば良いんだよ!」
「ふふふ、そうですか。2人ともありがとうございます。少し元気が出ました」
「「ゲームは楽しまないとねー」」
二人は蒼月の方へ視線を戻す。
「それにしてもお兄ちゃんほんとに強いねー!」
「僕達4レベだったのにもう8レベになってるー!」
二人の言葉を聞いてモンブランUIを操作し、ステータスを確認する。
「まぁ!私もいつの間に7レベルですわ!」
「ステータス何振ろうかなー」
「僕達はDEXとPSYでいいんじゃなーい?」
「手先の器用さと超能力だけ強くしとけばいいかー!」
「クラフターだもんねー」
「ワタクシはどうしましょ・・・」
モンブランはどうステータスを振るべきか決めかねていた。
そもそもモンブランはゲームをするのが今回初めてである。
そのため定石やこういう風なビルドでやりたいというのが全くわからない。
全部を満遍なく振るべきなのか、はたまた一つに集中して振るべきなのか。
チュートリアルは受けたがイマイチ何を話しているのかわからず、適当に流してしまっていた。
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