僕のトラウマ経験

狼男

第1話

 僕は 、高等教育機関を離れたあとも、嫌な記憶が脳裏にこびりついている。スクールカーストという構造が頭の中に残っている。


 高校2年生の頃には、陽キャラのYに嫌がらせを受けていることを認識していた。

 Yは僕に絡んでくることがあった。僕の苗字を呼んできたと思ったら、いきなりノートを投げつけてきた。その時は、他の同級生がドン引きしていたのを覚えている。バスで一人で座席に座っていたら、横の空いている座席に弁当を置かしてほしいと強引に弁当を入れてきた。修学旅行のときに、グループワークをするときになったときは、もうサンドバッグになっていた。ことあるごとに暴言を浴びせられた。それはもうつらいものだった。「頭大丈夫か。」と言われた。自分も無意識に涙が出そうになるのを必死にこらえていた。ひどい言葉をずっと浴びせていたり、あくびしようものなら頭をたたかれた。

 自分から絡まないようにしていても相手から絡んでくる。例えば、運動会で同じ大縄のグループに入っている時も大声で罵られた。遅刻したら、何回も遅刻するなと念を押された。

 自転車置き場で、自転車を出そうとしたら、目の前に奴がいて、目の前に塞がれてて、そのまま、自転車を強引に出して、奴の自転車にぶつかって口論になった。相手側が「一言のいて」っていってほしいとのことだった。

翌日、自転車をぶつけたことに対して、謝罪を要求された。謝罪はしたのに対し、なぜか自分の机の周りをウロウロしていて、気持ち悪かった。そのうえで、「謝罪が適当なんやけど、」って言われた。

 友達と帰ろうとしてきたら、友達の方に話かけてきて、僕には一切何も話さずにでも、体を近づけてくるという行為をされたこともある。お土産を彼が皆に配っていて、自分に回してくれたことがあった。自分は、2個もらえると勘違いして、とろうとしたら、1個やぞっとものすごい剣幕で言われた。

10月頃には、ホームルームから逃げたいと思うようになった。保健室の先生に泣きながら、相談したら、休むことを了承してくれた。

担任の先生に話を通したが、受け流すのが良い。お互い様と言われた。自転車の件は、ぶつかったあなたも悪いのではないか。と言ってきた。自分が主張するほど、「相手の言い分を聞きなさい。」と言われた。

それで、納得しなかったたので、複数の先生を含め、話し合うことになった。このとき精神科を受診して、薬を処方され、副作用の吐き気に苦しめられていた。

話し合うとき、担任が一言、「このことは、今日をもって終わりにしましょう」と言われて、びっくりした。相手が主張するたびに、担任も頷いて加勢してくる。明らかに中立の立場ではないのがわかった。話し合いのとき、彼は椅子にもたれながら話を聞いていた。それを別の先生が注意していた。

話し合いの内容だが、文化祭の準備をしている時に

うざいやつがきた。と言われたのを自分がいうと、

それは、仲間内のノリで使っただけで、僕に対して言っていないとこのことだった。

自分が被害を受けていることを説明して、相手が反論するという形になった。

そこから、いじめられることはなくなった。

彼のパワハラで手にしたのは精神科への切符と薬だった。

 スクールカーストという構造がある中で、僕は、嫌がらせされているのを話すのに勇気が言った。ただ、担任の対応に呆れ果てた。

 自分は友達がいなくて、そのことを相談できる人もいなかった。日に日に精神がけずられていった。

真ん中だった成績も自転車事件のあと、ドベになった。


それから、4年後、同窓会が開かれた。彼は学年全体の同窓会の幹事になっていた。自分は同窓会を欠席した。

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僕のトラウマ経験 狼男 @shinshin4445

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