羊たちの親睦

球根

第1話

 ジョディ・フォスターが好きだ。

 

 『羊たちの沈黙』は勿論観た。

 というか、ジョディ・フォスター出演の映画、これしか観たことないのだが。それで好きだなんて言っていいの?って話だが。

 私は映画鑑賞は、何を隠そう、苦手な人間なのだ。きっと頭が悪いからだと思う。ストーリーが勝手に進んでいくから、理解が追いつかないのだ。集中力もない。

 故に、ドラマやアニメなども基本的には観ない。


 でも、本は読める。漫画も一応読める。

 きっと、自分のペースで読み進めることができるからだと思う。

 漫画は、絵がどうしても気になって、見入っちゃったり、気に入らなかったりして、集中が妨げられるから、活字の本が一番集中できる。

 だからと言って、作家には詳しくないし、面白くない、と思ったら途中でやめる。

 

 音楽も聴ける。音楽は大好きだ。これまた詳しくはないのだが。昔はあるバンドの追っかけ(今でいう「推し」というやつだ)もしていた。

 それくらい、音楽には熱狂させられた。

 私は子供の頃、ピアノを習っていたのだが、音楽の才能はこれっぽっちもないみたいだ。楽器ができたり、歌が歌える人を心底羨ましく思う。


 さて、ジョディ・フォスターに話を戻そう。

 彼女は昔(と言っても1991年-1995年)ホンダのシビック&フェリオのCMに出演していた。ここ数年、YouTubeでそれをよく観ていた。綺麗で、聡明な感じ(現にすごい大学を出ているらしい)で、私の憧れだ。綺麗な人ならいくらでもいる。でも「聡明さ」が内から滲み出ている人って、そういない、と私は思う。だから、『羊たちの沈黙』のクラリス役が似合うのだと思う。


 映画が苦手なのに、『羊たちの沈黙』のストーリーは理解できたのか?という疑問を抱く人もいるかも知れない。いないかも知れない。

 まあ、大まかなあらすじは理解できたと思う。というか何回か観たし、適当に解説してくれる人が周りにいたので。「本当の意味で理解できているのか」と問われたら、それはわからない。それを言うなら、本も、漫画も、音楽も「理解」できていないと思う。

 とにかく、「好きだ」という「感情」を私は大事にしてしまうみたいだ。こういう風に文字にすると、ますます自分が薄っぺらい人間に思えるけど。


 でも「理解」って、そんなに大事なことなのかな。わからないな。わからないことだらけで、もうわからないままでいいかと思ってしまう。

 

 というわけで、私は、まだまだ経験してないことが多すぎる。苦手な分野にも挑戦してみないとな、と思う。「理解」できないことを増やすために。


完。反省文みたいになりました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

羊たちの親睦 球根 @kyukondesu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る