第3話 学校では「女の子」を演じる僕




入学式の時は怖かった


初めましてのところ、初めましてのひとばっかで


「自己紹介しましょう」


って言われたときすっごく死にかけた



先生 「みなさん初めして、今年一年担任を務めさせて頂きます。佐藤といいますよろしくお願いします」


って先生が挨拶しててすっごく嫌いな人だなーと思った


みんなが自己紹介してて、次、自分の番になったとき


さくな「初めまして、海月さくなと言います。趣味は…特にありません、犬を飼っていて犬がすごく好きです。今年一年間よろしくお願いします」


と答えた


すっごく緊張した




人前に立つもはすごく怖い


どんな目で見られているかわからないから


◯◯◯ 「初めまして」


さくな「…!初めまして、海月さくなっていいます、一年間よろしくお願いします」

  



こんな感じの固まった挨拶はがりだった


ちゃんと人と話せるのかもわからなくて怖くてどうしようもなくて


できるなら、中学の過ちをもう犯したくないと考えていた




でもいろんな人と話すうちにうちとけられた


でも、苦手な人も中にはいた




約一ヶ月経った時のことだった


学校もなれゴールデンウィークに入った時にLINEで



川中 「さくなーいまいい?」


さくな「どうしたん?」


川中 「さくなって人思いやし可愛いよね」


さくな「どうしたん?笑いきなり」


川中 「んーいや思っただけ笑」


さくな「まぁありがと?笑」


川中 「そーだからさできたら僕と付き合って欲しい」


川中 「ダメかな?」


さくな「ダメではないけど、、、んー」


川中 「じゃぁ一週間後に答え聞かせて」


さくな「はーい、」



気持ちは嬉しいけど異性を恋愛対象として見れていない


異性も同性も僕の中ではみんな一緒で恋愛対象は特にない


横にいて安心できればっていう人を探している


そう簡単には見つからないが


一週間後に


さくな「今は恋愛する気分じゃない、気持ちは嬉しいけどごめん」


と断った


付き合ってもよかったが付き合うのが怖かった


なんていえばいいなんかわからなくてどうしたらいいのかすらわからないままだった


でも、その子には申し訳ない


僕は学校では「女」だけど僕の中に性別はない


何で表せばいいかわからないけど僕は


「性別がない」


が一番しっくりする


でも嫌なことの毎日ではない


楽しいこともある


だからやりたいだけやり続けたいこともある


どんなに否定されてもどんなにバカにされても一生懸命歩き続けるのはダメなことと言われたことがあった


でも僕の人生に土足で踏み入れ、壊したのに悪いと思わない


たしかに僕に悪いとこはあるだろう


けれど、土足で踏み入れて怒らない奴なんていない


信用もしてない、ただのクラスメイトの立場でやって許されることと許されないことがある


それぐらいもわからない奴なんて


僕は大嫌いだ


こんなこと学校で言ったら引かれるのがオチ


だから言わない


言いたくないから


もう二度みんなの前で素なんか出さない


出してもいいなと思うのはその人に信頼がある人のみだ


と考える


授業中に何を考えているんだが…


授業に集中してなくて先生に怒られる時もある


けど、それはそれでいい


自分が悪いから


ここからまた偽りの時間がスタート


今日は体力持てばいいな






授業が終わりひと段落した時だ


周りにいた友達やガヤガヤしだした


僕の仲良い子のところにいき、話す


そるこ唯一の楽しみでもある


僕の友達には、オタクと表される子達が多い


けどとても楽しいそれぞれ趣味が違うから


鉄道が好きだったり、歌が好きだったり競馬が好きだったり、、といろんな趣味を持っている子と話すことが多い


この時代は多様性


少しは行きやすくなったところもあるがいきにくいところだ


「女」で生まれたのなら「女」


「男」で生まれたのなら「男」


意味わからない、「女の子らしくいなさい」「男らしくいなさい」


そんなのどうでもいいよなってなる


「女」だからなに?「男」だからなに?


って考える毎日だ




友達にふと言ったことがある


「男、女で縛られるの嫌い」


とでも友達は


「わかる、それ。まぁでもじゃないよこの世界じゃ」


どんなに頑張っても変えられないものは変えられない


変えたい学校でずっと偽り続けるのはしんどい


まぁなれたら楽だけどね…笑




さくな「おはよー」


といえば一部の仲良い子は返してくれる


そこはすごく嬉しい


けど自称一軍女子がうるさく騒ぐ


僕のことは嫌ってるけど


まぁいいんやけどね笑


これはとある友達から聞いた話なのだが


ののん「ねぇ愛菜、さくのこときらってるぽいで」


さくな「そうなんやどうでもいいや」、


ののん「友達のバックを漁った非常識の女やって」


さくな「証拠もないのに何言ってるんやろ普通本人が言うやろいやと思ったら」


ののん「そうやけど、、無理だよあのバカ女には」


さくな「うざっまじ、黙っといてくれねぇかな」


ののん「まぁまぁ」


まなと「朝からイラついてるなどしたんや」


さくな「ちょっとイラついてるだけ何もない」


まなと「なんかあるやろ、ほどほどにしろよ」


さくな「わかってるなんとかするよ」






何とかするって言ってもできないものもある


誰も僕の本性を知らない


僕の人生は復讐に全てを賭けるから


いままで僕の人生を壊してきた奴らにそのままお返しするだけ


遅くなんてごめんね


___年後に全て返すからね


まってろよ





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