第8話

校「皆さん、入学おめでとうございます。

 えー、今日はーーー」




校長先生が話してるのに、

きちんと聞いているのは一般人であるごく僅かな人たちだけ。



先生、かわいそう…。

みんな居眠りしたり、おしゃべりしたり、

好き勝手に騒いでいる。




正直うるさい…。

一応この学校、私立なんだけどなぁ。




紅蓮がいるから不良が増え、

びびって耐えきれなくなった普通の生徒たちが一気に辞めて、

それに伴い先生たちもどんどん減ったらしい…。



でも紅蓮は一応正統派だから、

無駄な喧嘩は一切しない、らしい。



そのため、

学校内では絶対に喧嘩騒ぎは起きないし、

窓ガラスなんかも割れてないし、

校舎も綺麗。




うるさいけど…(怒)




先「えー、次は理事長のお話です。」



そう司会の先生が言うと

校長先生はそそくさと壇上をおり、

代わりに理事長と言われた随分と若い男が壇上へ。





その途端、

今まで騒いでいた不良たちが一気に静かになった。




なぜならばーー




理「えー、

 俺が理事長の 広瀬ひろせ 達也たつや だ。

 たった3年間の高校生活だ、大いに楽しめ!


 ただし、学校を荒らしたり、 

 何か問題を起こしたりした奴は

 容赦しねぇからそのつもりで(殺気)。


 以上!」






スタスタ…




生1「やっぱ理事長こえぇ。

  今の殺気ヤバくねぇ?」



生2「そりゃあそうだろ。

  だってあの 瞬鬼しゅんき だろ?」





そう、理事長は何を隠そう、

あの紅蓮8代目総長、瞬鬼なのだ。

(ちなみに今は10代目)



だから誰もこの学校では

あの人には逆らえない。



あの紅蓮も。




なんたって彼は

歴代最強と言われているのだから…。

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