第3話はじまれ
瞼を閉じると暗闇のような、ノイズのような景色が見える。そこにあるのは一体なんだろう。
光か闇か。
ワイズはゆっくりと目を開けると思っただろう。自分も開けると思った。てかなんだよ。目を開けるって。目は開かないだろ?瞼が開くんじゃないか。
ワイズは訳のわかるような分からないような疑問を掲げながら現実を受け入れる。
アラームで起こされるストーリーはあるあると言って良いだろう。
大学生にもなっても朝がくるのは嫌なものだと思う。逆に好きなやつがいたら尊敬しかない。
頭の中でカエルがどこか飛んでいく光景がみえた。寝ようとしてる合図だ。つまり二度寝。アラームは反応されずに不貞腐れて10分後まで拗ねているようだ。
瞼が閉じていく。これ遅刻するパターンだろと思った奴がいるだろうなと瞼を閉じた。
‥‥起きたくない。
いや、起きれないのが正しい。だって全身で出たくないって自分の心からの想いがあるから。
とりあえずベットから落ちる。この人生で学んだことは起きるには起きるしかない状況にしなければ絶対に動かないということ。
寝相が悪くて落ちた訳ではない。
そこは大事だから。
重い体をよろよろと動かしながら学校につく。
大体こういう時に大体出てくるギャラグダーがいるのは皆思うだろう。じゃあ、なんでこの場面を作ったんだって話だしな。
ほらそんなこと言ってるうちに前方からイケメンが現れた。やぁ、ハニー今日もかわいいね。
爽やかな口調で微笑みかけるイケメン君。
そう言った視線の先には女の子でもなく自分でもなくぬいぐるみだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます