君と還らない季節

第5話

(女性)「会ってくれてって 偶然会えたのでしょ？」

(男性)「アハ そうでしたね」

(男性)「まだ 少し時間いいですか？」

(女性)「はい 大丈夫です」

(男性)「夕飯食べられました？」

(女性)「あー まだです」

(男性)「お腹空きません？」

(女性)「空きました」

(男性)「食べに行きましょうか？」

(女性)「はい 身についちゃう時間帯だけどね」

(男性)「えっ？身についていいよ 凄く細いのに」

それから 二人は食事に出掛けた

深夜だから バーか居酒屋かしか開いてなかった

お腹空いてたから居酒屋に入った

でも 何を話していいか分からないままだった

自分って本当駄目男だなぁー ふぅ…嫌になる

食べ終わりその子は

(女性)「お金払います」と

(男性)「いやぁー そんな事駄目だよ 僕が」

(女性)「じゃあ 割り勘にしましょ」

あの笑顔で言っててくれた

(女性)「ありがとうございました」

(男性)「お礼言うのは 僕の方だよ ありがとうね 楽しかったよ」

そう言うと その子はポツリ涙をこぼした

(男性)「どうしたの？」

(女性)「楽しかったから だから別れるの辛くて…」

(男性)「又 会おうよ」

(女性)「本当ですか？」

(男性)「うん って言うか 会って欲しい」

(女性)「こんな私 楽しくないでしょ？」