常に神様が隣にいる男の話

ルイ

神がいる生活

 俺の名前は神代瑠衣しんやるい

 どこにでもいる青春を満喫している中学生...ではない

 今となりには俺のアイスを食べている幼女がいるのだが...


 こいつは神様だ


 おっと、異常者を見るような目を向けるのはやめてくれ。俺は事実を話しているだけだ


 まぁ元はと言えばこいつがここにいるのには俺に理由があるのだが...


 理由はそう、正月に親の実家に帰省していた時


 親の実家は近くにスーパーが1件あるだけのドがつくほどの田舎なせいで俺は退屈しのぎにあたりを散策していた


 その時、山に前来た時にはなかった獣道があり、ドキドキしながら進んでいくとそこには凄いボロボロな神社を見つけた

 そこを俺の秘密基地にしようと思い綺麗にしたのが間違いだった


 俺が神社を綺麗にし終わり寛いでいると

「ありがとうな、綺麗にしてくれて」と後ろから声をかけられ驚いて振り向くと今俺の隣にいる幼女がいたわけだ


 そこから幼女は無理やり俺についてこようとした


 最初は俺も反対していて、親がOKだしたらと言っていたのだが

 なぜかこいつが俺のいとこということになっていた

 幼女が言うに「ワシは神様だからな」らしい


 いや神様だからなじゃねぇんだわ

 神様だろ?人間に干渉したりするのはダメだろ!

 まぁそれと同時に俺は幼女を神様だと信じたわけなのだが...


 と、言うことがあり俺の隣には神様がいる

 それも常に


 常にとわざわざ付けたのは俺がどこにいようが着いてくるからだ

 学校にいたら謎の力で俺以外には認識できないようにして着いてくるし

 買い物しようと外に出たら必ず着いてくるし

 友達と遊びに行く時も友達の記憶改竄して着いてくるし...


 最初は俺もやめろと言っていたのだが言ってもきかないので次第に諦めていった



 こんなことがあって常に俺の隣には神様がいる

 これはそんな俺の生活を書いたお話だ

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常に神様が隣にいる男の話 ルイ @ruisyousetu

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