テケデノベベ奇譚

雪下淡花

第1話 惑星ネヘン

惑星ネヘン。

地球人類の一部が日本を模してテラフォーミングしたこの星は47の国家で構成されていた。

すなわち、神聖帝国テーケェーを中心とし北からヘッケエデー、エエメレ、エウェテ、メイェゲ、エケテ、イェメゲテ、ヘケセメ、エベレゲ、テチェゲ、ゲンメ、セエテメ、チェベ、ケネゲウェ、イェメネセ、ネゲネ、ネーゲテ、テイェメ、エセケウェ、ヘケエ、ゲヘ、セゼエケ、エエチェ、メエ、セゲ、ケェーテ、エエセケ、フェーゲ、ネレ、ウェケイェメ、テッテレ、セメネ、エケイェメ、ヘレセメ、イェメゲチェ、テケセメ、ケゲウェ、エヘメ、エエチェ、ヘケエケ、セゲ、ネゲセケ、ケメメテ、エエエテ、メイェゼケ、ケゲセメ、エケネウェである。

このうちセゲの名を冠する国家は2つあるが、中央大陸の中心に位置し大きな湖を持つ方のセゲとゾンビが住む方のセゲ(通称ロマンシング・セゲ)として区別されている。

尚、エデンはケゲウェにあると言われる。


惑星ネヘンに移住した人類は争いが絶えず、ロボット三原則をアンインストールした殺人機械人形「アンドロクタシア」を使役して99年にわたる代理戦争を続けたが疲弊したところをロマンシング・セゲ国から漏洩したゾンビウィルスの感染拡大により一気に滅亡した。

ちょうどその時、アンドロクタシアに搭載されたツクモガミ=システムが発動し殺人機械人形たちは擬似的な魂を得たのだった。

アンドロクタシアは人類を憐れみ、人類を模して平和な日常を演じ続けることを全国家の協定としてとり決めた。


この物語は、惑星ネヘンで生き続けるアンドロクタシアたちの平和な日常の物語である。

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