事件は会議室で起きているんじゃない!

はい。


 小説のネタ探しで多くのことを見ていきますが、そこで気になる事象があってモヤってます。


 あまり「二元論」「ゼロサム思考」は好きではない私ですが、しかし世界には大きく大きく分けると二面性があるのも確かです。

 白だから、黒だから、ただそれでオールOKって結論を急ぐその惰性こそが良くないことの繰り返しであり、陰と陽、光と影を否定はしません。


 そしてそれはこの言葉も、例外ではない。

「現場で起きる事件」


 どの様な小規模でもいいので、一定の組織を束ねてみると分かると思いますが

「現場では下らないことから大きなことまで」

 勝手に事件が起こります(-_-;)中には本当に予想外なことも少なくない。


 多数派の影響力の為に、正しい現場、末端の者からのこういう言葉が一見に正しいとされガチな傾向があり、それはエンタメとしては需要と分母が多いこのリベラル側を描くことにより共感を得ガチですので、そういったイメージが選考と先行されるのも無理はありません。


 しかし実際には多くの「事件」の発端も末端による「怠慢」「主観」「感情」「不手際」「無責任」などによって起こります。


 裏社会でよく聞くパターン

・「鉄砲玉」

 物語としては、またまた新人や「弱者」が騙されて実行犯にされ、表向きは全ての主犯として変わりに逮捕されしまうという風景が多く映りますよね。

 勿論、そういった傾向が無いと言いたい訳ではありませんが、そればかりではないと言いたいのです。

 当時でいう所の「若い衆」が、親父や組織をバカにされたと憤慨し、感情のままヤッてしまうということもあったそうな。

 上長に当たる世話役アニキや幹部も、それを黙認する場合もあるでしょうが、トップからすれば「マジ勘弁。いらんことしやがって」ってこともあると思います。

 余裕があれば、そうは言っても自分や組織のためを想って行動したという「かわいい奴」という寛大な捉えられ方もあるでしょうから、これも際どい「賭け」でしょう。


 当然、逆に上手く行かなかった場合の「ケジメ」は当然となり、それは時に公に処分をすることは出来なかったり……



・「私怨」

 羞恥心というものは人をとにかく盲目にします。

 最近でも加工されていない自分の顔を公に晒しただけで殺されたという事件がありましたね。

 「傲慢」「高慢」という罪が七つの中でも最大の大罪と言われるその底上げとして、この「恥」というプライドが概ね最悪への引き金となる。

 劣等感からの傲慢。虚勢。マウント。

 穿った性癖が露呈したくないためだけの殺害。

 素顔や本性を隠したい劣等感。

 バカにされたと憤慨する一過性の感情。

 そういった多くのソシオパス。


 学校で教師に怒られた。職場で上司に。家で母親に。兄弟。友達。後輩。恋人などなど……


そういった「現場」が、SNSでも炎上するそういった引き金、きっかけから始まっていることが多くありませんか?


 それらの現代の究極形が

 バイトテロ、バズり目的、煽り、倍返しとかの復讐、イジメ、嫌がらせ……炎上


 こういった事件の傾向はこれからどんどん増え、そしてその責任は親や会社、店側も取りようが無くなって行き、最後には「自由」を主張し続けてきた「自己責任」という世界へとまっしぐらでしょう。



 では、過去の様々な世界中の歴史、悪歴、悪習、悪業はどうだったのでしょう。それらは時の責任者、支配者が原因では無い可能性を視野にも居れるべきかもしれません。


 ダイナマイトもウランも科学も宗教も

 そのもの自体が悪でしょうか。使が居るから、こうなっているんですよね。


 宗教であれ国家であれ、思想も全て発端は「良い行い」だったはずです。

 理想郷を求めて、みな一念発起したはずです。


 しかし、時のトップだけが責を問われ、実行者、悪い使い方をした張本人、首謀者はずっと被害者気取りの者もいます。その状況を利用しようと画策する輩すらもいます。


 有名な「フランス革命」

 それまでの出来事はよく教科書にも載って多く方が周知ですが、その後のことはご存知だろうか……


 殆どの時のトップは、末端に行けば行くほど中間管理職に任せて行きます。トップダウンの世界ですら、そういった構造でしょう。社長が末端店舗や事業のことを把握しているだろうか…それは否。社長周辺は事業の拡大。合併や縮小、投資先や株式といった部分が大半の仕事でしょう。私たちがいつも悩み論争している対処はもっと課長や部長、係長クラスの仕事です。

 ただしかし、現実には殆どの彼らも「被害者」としての意識しか無いのです。そしてその側面も事実でもある。


 結局の所、国民だろうが村民だろうが、村長だろうが市長だろうが、新入社員だろうが上司だろうが、親だろうが子供だろうが、男だろうが女だろうが

 目の前の事件は自分達のことだと思わずに無責任で人任せな社会が、自分の首を締めつつ自滅という足の引っ張り合いで全滅をして、最悪な結果にしかならない。


 過去の様々な〇〇事変。〇〇革命。〇〇の乱や〇〇の変。


 の『戦犯』は、誰でしょうか……

 現地や現場の責任者は、どのような指揮と指示をしたのでしょうか…それが、はるか遠くの海の向こう側だとしたら……


 ずっと現代においても、矢面に立たされたものの冤罪が横行し、裏でほくそ笑む極悪人。


「事件は現場で起きている」


 もう少し自分の身と心を持って、考えた方がいいですよねぇ

 理想的な理想国家が必ず上手く行かない原因も、そこにあります。

 個人であれ組織であれ「目標」ではなく「理想」というものは、つい責任を転嫁しがちになってしまうものですねぇ💧

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近況ノートで長くなった奴の集まり 白銀比(シルヴァ・レイシオン) @silvaration

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