2024年12月15日 17:03 編集済
瑠璃色の告発への応援コメント
鋭い展開が目に飛び込んできたら、いったん本を閉じて、窓の外を見る癖が私にはあります。七名さんの書く物語には、度々そのような反芻したくなる味が感じられて、読んでいて飽きません。物語るということが、とても上手な方という印象があります。 短編『ペンギン男とおまわりさん』でも感じましたが、喉に刺さる小骨のような引っかかりから、本編に巻き込んでいく冒頭が、非常に秀悦です。今回も「さなコン2024」の共通書き出しがあったにせよ、その謎を活かしきる筆運びに魅せられました。 恋は盲目という部分から、DVから逃れられない現在に至る過程を、ルリの日記を通して感じられるのが、非常に新しい読書体験でした。なんだか侵襲性が高いと言いますか、ぐっと胸にナイフを刺されたような、リアリティのある衝撃を感じました。私のまわりにも「やめた方がいいのに」と思う恋愛をする人がいるため、本作の状況が染み入るように、理解できました。 Lapislazuliの万年筆から、主人公の名前は「おい」でも「おまえ」でもなくて「瑠璃」なんだと気付かされる展開は、びっくりするほど知的でお洒落でした。その万年筆は、今まで言葉で伝えても届かなかった想いが込められた、アカリにとっての最後の祈りのようなものであると感じました。 自作の時間転移装置から、最後はループものに持っていく展開も鮮やかでした。最後まで読んで、また冒頭に戻ると、永遠に見ることができる。ループショート動画みたいな楽しさがありました。 この現象が繰り返される中で、どこかで一度見た文面を変えたくなったり、アカリの気持ちに気づかないコースが生まれたら面白いと感じました。すると日記に書かれる文面が変わったり、なにも書かれなかったりして、物語も変わっていく。考えれば考えるほど、不思議な読後感が渦巻く作品でした。ありがとうございました。
作者からの返信
画面いっぱいに収まり切らないほどの長文感想ありがとうございます…!感想に感想を言うみたいな変な感じになってしまうのですが、こんなに褒めていただいたら罰が当たるんじゃないかというくらい一言一句嬉しい言葉ばかりで画面を見ながら小躍りしております。これだけの文字数を書いたらきっと時間もかなりかかるのではないでしょうか。読んでいただけただけでも十二分に嬉しいのに、さらに感想を書くのにそこまで時間を割いていただけるなんて、これほど嬉しいことはありません。本当にありがとうございました!
2024年11月15日 13:52
企画のご参加ありがとうございました。とても面白かったです!小学生の頃の回想のところの漢字なのですが、身限る→見限るかなと思いました。すみません、細かいですが、逆にそれくらいちゃんと読ませる勢いのある素敵な作品でした!
読んでくださってありがとうございます!誤字報告助かります。全然気付いてませんでした。(早速修正しました!)改めまして、企画の運営お疲れ様でした。そしてありがとうございました!
2024年10月17日 20:13
時間転移なんて最先端の技術っぽいのに、時間の戻し方は何ともアナログなところが面白いですね。ジブリのアニメとかにありそう。
早速読んでくださってありがとうございます!ここでごちゃごちゃと複雑な機械の描写をしてもしょうがない、という執筆上の都合もありますが、身近な物を活用したマシンの方が『小学生の発明』っぽくていいかなあと思い時計型の装置にしてみました。
編集済
瑠璃色の告発への応援コメント
鋭い展開が目に飛び込んできたら、いったん本を閉じて、窓の外を見る癖が私にはあります。七名さんの書く物語には、度々そのような反芻したくなる味が感じられて、読んでいて飽きません。物語るということが、とても上手な方という印象があります。
短編『ペンギン男とおまわりさん』でも感じましたが、喉に刺さる小骨のような引っかかりから、本編に巻き込んでいく冒頭が、非常に秀悦です。今回も「さなコン2024」の共通書き出しがあったにせよ、その謎を活かしきる筆運びに魅せられました。
恋は盲目という部分から、DVから逃れられない現在に至る過程を、ルリの日記を通して感じられるのが、非常に新しい読書体験でした。なんだか侵襲性が高いと言いますか、ぐっと胸にナイフを刺されたような、リアリティのある衝撃を感じました。私のまわりにも「やめた方がいいのに」と思う恋愛をする人がいるため、本作の状況が染み入るように、理解できました。
Lapislazuliの万年筆から、主人公の名前は「おい」でも「おまえ」でもなくて「瑠璃」なんだと気付かされる展開は、びっくりするほど知的でお洒落でした。その万年筆は、今まで言葉で伝えても届かなかった想いが込められた、アカリにとっての最後の祈りのようなものであると感じました。
自作の時間転移装置から、最後はループものに持っていく展開も鮮やかでした。最後まで読んで、また冒頭に戻ると、永遠に見ることができる。ループショート動画みたいな楽しさがありました。
この現象が繰り返される中で、どこかで一度見た文面を変えたくなったり、アカリの気持ちに気づかないコースが生まれたら面白いと感じました。すると日記に書かれる文面が変わったり、なにも書かれなかったりして、物語も変わっていく。考えれば考えるほど、不思議な読後感が渦巻く作品でした。ありがとうございました。
作者からの返信
画面いっぱいに収まり切らないほどの長文感想ありがとうございます…!
感想に感想を言うみたいな変な感じになってしまうのですが、こんなに褒めていただいたら罰が当たるんじゃないかというくらい一言一句嬉しい言葉ばかりで画面を見ながら小躍りしております。
これだけの文字数を書いたらきっと時間もかなりかかるのではないでしょうか。読んでいただけただけでも十二分に嬉しいのに、さらに感想を書くのにそこまで時間を割いていただけるなんて、これほど嬉しいことはありません。
本当にありがとうございました!