従者

第7話

***



ジリリとブザーが鳴って下校の時刻を知らせる。



未だに教室のど真ん中で行われている行為は野次馬達のせいなのかお陰なのか、幸いにも私には見えないので今日はあまり罪悪感を感じることは無かった。



私に関係ない人たちとは言え、嫌々な性行為をクラス全員の前でさせられているのを見て見ぬふりするというのはやはりお互いいい気はしない。




こちらにも多少の罪悪感はあるけれど、私は自分で自分の身を守るので精一杯。



おそらくそれはどのクラスの平民や家畜にも共通する事だろうから、ターゲットにされた平民や家畜はもう神に従順になるしか道は残されていないんだ。



誰も助けてくれないのをみんなわかっている。




「アッ…ンッ、」



無数のカメラのシャッター音と男たちの下品な笑い声、それに混ざって女の子の喘ぎ声が聞こえる。



チラッと野次馬の1人を見れば、ズボンにテントを張っているんだから気持ち悪い。



どいつもこいつもイカれたやつばかり。



もちろんその中に私も含まれている。

傍観者の私も結局は同罪なんだ。




ふぅ…



と小さく息を吐いて、スクールバッグを片手に教室を後にした。

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