第5話
この1年A組で最も権力があり、最も偉そうな、
ちなみに見た目は全然カッコ良くもなければ、清潔感もまるでない。
ただ親がこのクラスの中で1番凄いってだけ。
「えっ、」
「え、じゃねえよ。なにすりゃいいかわかんねえの?ほんっとお前もカスみてえな脳みそしてんなあ?流石家畜」
カスみたいな脳みそで偉そうに踏ん反り返ってる灰田の言った言葉に便乗するように取り巻きの平民たちが笑ったり煽りを入れたりする。
いつの間にか教室中には「家畜!家畜!」と謎の胸糞悪いコールが響き渡っていた
そのコールに参加していないのは私以外にもちらほらいるので、私が悪目立ちするなんてことは決してない
「セックス、しろよここで」
ああほんと下衆。
灰田から紡がれたその言葉を聞くのは入学してからもう3度目。
つまり、もう2度もクラスメイトの公開セックスを私達は見させられている。
そして今から3回目がこの場で行われようとしているらしい。
水責めされていた家畜と、その家畜が庇った女の子の家畜によって。
もちろんそれに拒否権などあるわけがないので、女の子は目に涙を溜めてぷるぷると震えながら水浸しになっている男に近づいていくのだった。
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