キミと見上げる空

KOMUGI

第1話 図書館の夜

私は…私の全てをアナタに捧げると決めたから…。



*****



「っあぁ…ん」


抑えられず漏れた声。


誰もいない図書館は、月の光によって周囲を確認できる程度の暗さだった。


静かな場所に響く2つの吐息と興奮を煽る営みの音。


「っ!!」


急な痛みと同時に、空間が静まる。


身動きとれずに…ただジッとソレが終わるのを待っていた。


体中が熱い。

呼吸が荒くなる。


「もう…ダメ…」


力が入らないので抵抗しきれない。目の前が一瞬、暗くなるような気がした。


再び動き出す体が、私を快楽に導く。


自分の体が溶けて無くなるのではないかと思うほど焦がれていた。


菜月なつき…愛してる…」


私の目の前で、優しく見つめてくる彼。

容姿端麗なその姿の彼は…紫色の瞳をしていた。


しゅう先輩…私も…」


これ以上もないほど、愛してる…そう思える人。

私の永遠の人…。


永遠を共に生きると誓った愛しい人。







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