第48話
戦準備と田畑の見回りをしている中で、三成は偶然見てしまった。
紀之介が女子と歩いていたのを、相手の女は年上に見えたがとても楽しそうに笑い合っている。
「あ、紀之介じゃ!!」
「虎之介…よせ」
二人に近づこうとした虎之介を止め、三成は色街に誘う虎之介と別れ長浜城に戻った。
ー喉が渇いた…奥の井戸に行くか
人気が少ない井戸へ三成は向かい近づくと物陰から人の争うような気配がした。
揉め事なら止めるべきかと思い三成は物陰に近づいた。
ー……?!
一目見て、踵を返して背を向けた。
侍女と市松が逢い引きをしていた。
肌を露わにしていたのは数日前、三成を誘って来た侍女だったが、市松に背後から腕を絡められ喘ぎ声を上げていた。
「すまん…」
三成は急いでその場から離れた。
城の回路を歩いていると寧々に声を掛けられ三成は厨(クリャ)の手伝いをすることになってしまった。
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