第27話

夏耶はさらに奥へ誘うように両脚を広げ高く上げていた。




「ああっ、もっと」




「夏耶…」



囁きながら首筋に口づける。


ゆっくりと揺らしていた腰を激しく打ち付け始めると、夏耶は何度か高い声で啼いた。




「ああっ、いやあ、もっと、もっと奥まで突いて下さいませ!!」




「はぁ、はぁ、俺はもう」




佐吉は勢いよく爆ぜた。


息を荒げ、やがて汗にまみれた躯を夏耶の上に投げ出していた。


顎を反らして夏耶の躯が戦慄する。


ひと時後、夏耶の指先が佐吉の胸板を撫でている。



「夏耶と肌を合わせるまで…別になんとも思っていなかったのに…一度、知ってしまったら止まらなくなる…好きすぎて…」



夏耶に優しく口付けた。



「私も…佐吉さまが好き…」



掌で夏耶が反応する場所を撫でた。



「あっん…」




「夏耶は肌が敏感なんだな…」




「佐吉さま…」




夏耶を強く抱きしめ、この思いが永遠に続くものだと思っていた。





***

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