第22話
肌を合わせ睦み合うことがこんなに気持ちが良くなることを佐吉は初めて知った。
夏耶の胸の膨らみを優しく揉みしだくと彼女は気持ち良さそうに微笑んだ。
「あっん…佐吉さ…まぁ…ここを可愛い…がって」
夏耶は佐吉の手を二人が繋がるすぐ上の突起に導いた。
「ここが良いのか…」
夏耶の言うがままその突起を弄び、腰を打ち付ける。
片手で胸の膨らみを揉みながらもう片方で突起を弄ぶ。
「はぁん、はぁ…もっと…して…」
佐吉は夏耶を求めて酔いしれていた。
初めての緊張感と快楽とで疲れ果ててしまった佐吉はそのまま眠ってしまった。
目を覚ますと夏耶が傍らで眠っていた。
いつの間にか夜になっている。
「夏耶…?」
呼びかけても反応がなく心配になって、顔を覗き込むと彼女は泣いていた。
自分が初めてのせいで辛い思いをしたのではないかと佐吉は不安になる。
「すまぬ…」
一言あやまると、夏耶は自分が泣いていると驚いた様な顔をしている。
一線を越えてしまったこの日から二人きりで会う度に夏耶に誘われ肌を重ねていた。
***
これまでの男達とは違った佐吉は。
他の誰とも違う、無理矢理犯すことない、佐吉の手も唇もとても優しく夏耶に触れた。
この幸せが永遠でないことを抱かれる度に思い涙が零れ落ちる。
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