第12話 推しと一緒に夕食②

今日の晩御飯は某デリバリーアプリで注文した、ピザである。葵はミックスピザ、俺はマルゲリータを注文した。


注文して1時間後、商品が到着したと携帯に通知が来た。頼んだ商品を机に並べている途中、葵はソワソワしていた。おそらく、お店のピザを食べるのが初めてだからだろう。


「「いただきます。」」


食べ始める。

葵はミックスピザをハムハムと食べている。ナニコレ。小動物みたいでてぇてぇ。

すると、物欲しそうな目でこちらを窺ってくる。


「どうした?」


「いえ、なんでも。」


「俺の1枚食べるか?」


目が輝いた。


「いただきます。ありがとうございます。」

ハムっと食べる。美味しかったらしい。目がもっと輝いた。


「とても美味しいです。私のも1枚食べますか?」


「いいなら、1枚貰おうかな。」


「どうぞ。」


「ありがとう。」


目にとっても腹にとっても美味しいピザであった。

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