落ちこぼれの俺、幼馴染に彼氏が出来て失うものがなくなる

@tjmgw

第1話

橙悟だいご!私ね!彼氏が出来たの♪」


幼馴染のあかねにとんでもないカミングアウトをされて俺の頭はホワイトアウトした。

 どうやら話を聞くと二年の火宮洸太ひのみやこうた先輩から告白されて恋人になったらしい


 「ちょっと!なにぼーっとしてんのよ!」

 「あー悪いちょっと用事思い出したわ、先帰る」

 「あ、ちょっと!」

呼び止める茜を置いて、急いでおれは教室からでた。

 町外れの公園につくと珍しく子どもが一人いたがそんなのは関係ない!いつものようにおれはブランコに座った。

 ブランコをこぎながらおれの人生を思い返してみるとおれの人生悪いことばっかだ、父さんは生まれた頃からいないし、母さんの方の実家からは母さんが死んでから追い出されるし、どんなに頑張っても学校の成績はあんま良くないし、挙句の果てには来週の休日に告白しようと思ってた茜に彼氏出来た発言されるし、だめだ思い出したら泣きたくなってきた。

 「ちくしょー!!おれの人生ハードモードすぎだろーー!」

 おれが大声を出したら子どもが振り返っておれをやばいやつを見るような目で見られた。ごめん、知らん子ども、お母さんには言わないでくれ

 なんだか泣き疲れたな、、、もうそろそろ帰るか6時だし、、そうして帰ろうとすると子どもがまだ遊んでいたので声をかけることにした。

 「おーい坊主!もう6時だぞ帰りなー?」

 声かけたらめっちゃ不審がられてる、かなし。

 「なんですかお兄さん、さっきまで泣き叫んでいたのに僕に話しかけないでください」

 「おうおうおう、お前喧嘩売ってる??」

 「いいから僕のことはほっておいてください」

うーんどうしたものか、なんかこの子事情がありそうだぞ?ハッこういうときは!!

 「どしたん??はなしきこか??」

 「きもっ」

ますます不審がられてる、どうしよ、

 「さっきは少しふざけちゃったけどさ、この時間に君ぐらいの子どもがいるのが不思議だったんだ、なにか困ってるならおれに聞かせてくれないかな?」

 まっすぐ目を見てそう話すと子どもはぽつぽつと話し始めた。

 要約するとこの子どもの名前は英太えいたというらしく、最近できた弟に両親がつきっきりで寂しくてここにいたらしい。

 「じゃあさ、おれら友達になろうぜ!そしたら寂しくないだろ!」

 「、、、うん!ありがとうお兄さん!」

 「じゃあ一緒に帰るか!家まで送っていくよ」

 英太と一緒に帰ろうとしたとき急にサイレンがなった。

 「この付近にダンジョンから抜け出した火サラマンダーが出ました。急いでこの付近から逃げてください」

 おいおいマジかよ急いで逃げないと!

 「英太!しっかりおれにつかまってろ!」

おれは身体強化をして英太をかかえて安全圏に向かった

 「お兄さん!すごい!めっちゃ速い!」

 「へへっ速さだけなら自信があるんだぜ!」

 この調子で行けばあと少しで安全圏まで行けそうだ!

 「危ねぇ!?」

 急に背中に熱を感じて避けると火の玉が地面に着火した。

 「マジかよ、神様さすがにおれのこと嫌いすぎない?」

 目の前には体調二メートルぐらいの火サラマンダーが舌なめずりをしていた。

 「英太、、おれがこいつの相手してる間に逃げろ!」

 英太を床におろしてそう叫んだ。

 「僕お兄さんを置いていけないよ!一緒ににげようよ!」

 「英太!安心しろ!おれに負けると思うか?少し遊んでやるだけさ!」

 「だからさ、逃げてくれ」

 「、、また一緒に遊んでよ!絶対だよ!」

英太は涙声でそう言って安全圏へと走り出した。

 火サラマンダーが英太を追いかけようとしたのでおれは火サラマンダーの前に立ち塞がった

 「おいクソトカゲ!お前の相手はおれだ!」

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る