第8話

私の答えを聞いてタッタッタッと走り去っていく彼女たちを見つめて、軽く息を吐く。



あんな子たち、デンジャラス三神に比べたらどうってことないのでそこまで負担にはならない。



最近はおとなしい三神さんだけど、なにかと私を気にしているように見えるので要注意だ。



うっかり私がリベルテと関わってるのを見られた場合、きっと次の日には オメェの席ネェカラァー‼︎ と叫ばれるに決まっている。



1番体験したくない未来にチッと舌打ちをこぼしてのらりくらりと教室へ脚を踏み入れた。



「はーい。HRで新歓の話するから、チャイムなるまでにこのプリント持ってって目通しておいてー!!」



教室へ入ると、クラスの1人の女の子がそんなことを叫んでいた。



新歓…そういえばそんな季節か、なんて思いながら教卓に積み上げられたプリントの束を1束もらって席へつく。



そこには【新歓フェスティバル‼︎】とデカデカと書かれた表紙があり、それをペラペラとめくっていくと日時やらタイムテーブルやらが書かれてあった。




「新歓ねぇ…」



そう呟いた私の声はざわざわとうるさい教室にかき消されていった。

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