12 新たな日常

第1話

私が正式にリベルテで暮らし始めてから約1週間が経過した。



「みおん、今日の朝ごはんなに?」



「ユイトおはよう。今日はお味噌汁と……って、朝から変なことしないでって毎日言ってるでしょ」



「いて、」



ここの人間達は放っておくと毎日デリバリーをしてくるので、極力私がご飯を作るようにしている。



料理は普通に好きだからいいんだ。



良いんだけれど、



「相変わらずケチだよねほんと」



「なにがよ、朝から盛ってくんな!ほらあっち行ってよ邪魔邪魔」



キッチンに立っていると誰かしらが必ずと言って良いほどちょっかいをかけてくる。



朝はユイトかハルカなことが多い。



こいつらは、私が制服で料理をしているのを良いことにスカートの下に手を這わせて太ももを撫でてきたり、お尻を揉まれたり。



この間のハルカなんかは、急にバックハグをしてきたかと思いきや朝勃ちしているらしいソレをぐりぐりと当ててきた。




さすがにグーパンかました。




1週間も経てばこいつらのあしらい方は身につけるけど、あしらってもあしらってもしつこく付き纏ってくるのが現状で大変困っている。




「はよ〜。お、味噌汁じゃん。だし巻きもある。俺和食好きなんだよな〜」



あくびをしながらスウェット姿でキッチンに姿を見せたハルカは、お皿に盛り付けてあるだし巻きをぱくっと一口食べた。



「ちょっと、つまみ食い禁止。ついでにそれあっち持っていって」



「ん〜ミオンがキスしてくれたらな〜」



「黙りなさいよ。早く動いて。」



「手厳しいわ〜」



ケタケタと笑うハルカは余計なことを言いながらもだし巻きのお皿をリビングまで運んでいってくれる。



一方ユイトは



「ハルカ僕にも一口ちょーだい」



だし巻きに釣られてハルカをたったっと追いかけて行った。

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